奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

ハセツネレース 2012 完走

昨日と今日は、ハセツネのレース。長谷川恒夫CUP(日本山岳耐久レース)。今年の自分の中で、最も大きな課題と感じたレース。武蔵五日市(あきる野市の五日市会館)を起点として、奥多摩の山々(醍醐丸、三頭山、御前山、大岳山、日の出山)を走って、武蔵五日市へ戻ってくる。71.5Km。13時スタートで、制限時間24時間。

第3回大会に出場したけど、もう17年も前。何度か試走は行ったけど最大でも1/2程度の距離で、完走できるかの不安は付きまとっていた。

結果は、どうにか完走できて、タイムは18時間41分20秒。速報で、男性1749人中1243位。(速報での制限時間の24時間以内の人数。後述する制限時間延長処置があったようなので、完走者数は最終的には変わるかも知れない。)

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10時からの受付で、10時15分位に武蔵五日市駅に到着。雨。天気予報で、午前中6時くらいだったか横浜や奥多摩の雨も上がるように思っていたので、少しショック。

水はそんなに必要でもないかなとか、滑りやすいだろうから注意とか、思ったよりも冷えるので防水ウェアは下までリュックに入れとこうかなとか、色々考えながら会場へ。会場から駅方向へ歩く大会参加者も少なくなくて、駐車場を利用したのだろう。

受付では、山岳保険の紙とかを出そうとしたけど「良いですよ」と言われて、すんなり。まっクリアケースを出そうとして、山岳保険のメールとががちらっと見えたからかも知れない。参加賞にお米が入ってて、ちょっと想定外。レース用のリュックと小型リュックの2つにしていて、入るか心配になったため。持ってるもう少し大きめのリュックにしようか3,4日前まで悩んだけど、、、、。実は完走証がゴール直後にもらえて、しかもミネラルウォーターも。どうにか小型リュックに入ったけど、人によっては大きなリュック持参が良いのかもしれない。

体育館で着替えようとしたけど、男性用の体育館はどちらも一杯。ゼッケン付けたスポーツTシャツは自宅から着てきたし、スパッツも着てたので、玄関近くでRSタグを付けたりして着替えとした。そこで、軽く昼食(バナナとおにぎり1コ)を。実は昼食の件は、レース前もレース中も気になっていた件。武蔵五日市駅までの途中で食べたり、スタート前にパンなどを含め食べても良かったんだけど、、、。

今回は単独での参加。体育館に入って少したくさん食べたり、ゴール後を含めた防寒の着るものとか荷物も用意しても良かったんだろうけど、やはり単独だと対応が少しつらい。リュック持っての/背負ってのトイレも、結構しんどく感じたりした。

ウェアは、finetrackのタンクトップメッシュ+スポーツTシャツ。下は長めスパッツ。靴下はX-socksのラン・エナジャイザー(ハイソックスタイプ) 。リュックは9Lで、他にウェストポーチ。サイクリング用グローブやアームウォーマーとレッグウォーマー(実際は膝サポーター)はスタートから着用してたけど、アームウォーマーとレッグウォーマーはまくった状態。アームウォーマーとレッグウォーマーは、ブッシュ対応と防寒を考慮してのもの。サイクリング用グローブも、ブッシュ対応や岩場とか転倒への備えのために今回利用。

防雨/防寒のために、Phenix EPIC Extreme Rainの上下とfinetrackの長袖の3つともは、当初はリュックへ。三国山~日の出山まではPhenix上着を着たけど、Phenixの下とfinetrackの長袖は着用することなくゴールした。

靴は新しく買った、サロモン(XA PRO 3D ULTRA 2 GTX)にした。直前まで、まだ足に馴染まない気もして古い方にしようか悩んだ。古い方(同じULTRA 2 GTX))が山で走るとクッション性が落ちてる気がして新しいのを購入したけど、古い方が平地では足に馴染んでいる。新しい方を普段の生活での外での歩きでも利用したり、一度洗濯したりして馴染ませようとした。結果的には、新しい方で正解だったと思う。レース中に、馴染まない(微少な)違和感もほとんど無くなった。

時計はSEIKOランナー用S750、GPSはガーミンForetrex301J。それらは、レース前(自宅を出る時から)に装着。デジカメのオリンパスμ1050も持参して、デジカメはウェストポーチへ。

ヘッドランプは、ブラックダイヤモンドの200ルーメンと、PETZL(ペツル) ティカXP 2の80ルーメン。前者を頭に装着したけど、後者はポーチに入れたままで結局使わなかった。

おにぎり1コとパン1個をウェストポーチに入れ、別のおにぎり1コとパン1個をリュックへ。同じように、キャラメルやアミノ酸飴、ジェルの類の半分を、ウェストポーチに。残り半分をリュックへという状態。今回、ミニ羊羹もいくつか、ウェストポーチとリュックへ用意した。トレランでは初めての利用だったけど、悪くなかった。

水は、555mlの水2本、500mlのアミノバリュー。そして350mlの容器に、それぞれ、水とアミノバリュー。なお、これらは自宅からリュックのポケットに入れて持参。アミノバリューは、アミノバリューの粉末を利用してクエン酸を加えた手作り。

他には、ミニ容器3つに、オロナイン軟膏、インドメタシン、馬油を入れてウェストポーチに入れていた。下痢止めや絆創膏の類も一緒にウェストポーチに。オロナイン軟膏と馬油は、防寒を兼ねたもの。直前までCW-Xを利用しようか悩んだが、CW-Xを履くのなら擦れの防止にと考えていた。CW-Xでなくても、タイツとかでも汗などで擦れることがあるので、今回も用意。ただし、今回はひどい擦れには遭遇せず、頻繁に利用することもなかった。

さらに、リュックのポケットにはハセツネ公認マップを入れておき、ウェストポーチにはいくつかのポイントの通過予想/予定時刻などを書いた紙を入れておいた。前者はレース中見ることはなかったけど、後者は数回チェックした。なお、通過予想/予定時刻の紙は、耐水紙を利用した。レース中と言うよりも、検討時に役だった気がする。

ハセツネコースの試走時の合計タイムなどから、最低ラインを算出して各ポイントの通過予想を算出した。18時間半くらい。概算として10キロを2時間半位が、気持ち的な目安の概算値とした。実際は18時間後半になってしまったけど、これらの予想を設定してなければ、ずるずる遅くなってしまったと思う。(ただし、よほど先頭集団でない限り、ハセツネ試走時の合計タイムより短い時間では走れないと思う。人の混雑による渋滞が大きな理由。) ちなみに目標の時間は、もっと短かったけど、それを記載しておいて遅れると心が折れそうになるかもと思い、予想というか最低ラインを記載することにした。

また、GPSに予めコースガイドができるように設定しておき、ウェイポイントをいくつかのチェックポイントにして、最終ゴール予想時刻と次のチェックポイント到着予想時刻を表示するようにしていた。上り下りがあるために、最終ゴール予想時刻は大きく変化したけど、次のチェックポイントまでの予想時刻はある程度の精度だった。そこでの予想時刻も参考にしながら、走った/歩いた。

12時を過ぎたら雨も気にならない程度になって、校庭やアスファルト道路で、軽くアップ。その後ちょっと早いかなと思いながらも、開会式会場の校庭へ。2/3位の人が既にいたように思う。プラカードでの、~○○時間内の前に列ぶ方法。12時間の次は15時間だったかな。その範囲で1列ということもなかったので、15時間のちょっと前あたり相当の位置にした。

開会式会場に、結構大きな犬を連れた人が。馴染みの人達がいたようで歓談してたけど、開会式で選手の多い所は避けて欲しいよなとふと思った。大人しそうな犬だったけど、噛みつかなくても、ぶつかったりするだけでもダメージが大きい。(2010年のレースでの浅間峠の様子では、リードを外した犬が、コースを何度か横切ってた。それを見たこともあって、どうもハセツネで犬を連れた人には愛着が涌かない。)

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12時半からが開会式だったけど、10分以上遅くなって式開催。ちょっと慌ただしかった。

写真は、20代の人と80代の人。式次第では選手宣誓だったけど、簡単なスピーチ。20代の人は、ハセツネ20回大会のため。80代の人は最年長だったけど、100名山達成とのことで皆さんからも拍手。

審判の人が渋滞を避けるために今熊神社から入山峠の3つのルートのどれでも良いと言ってたけど、慌ただしかった事もあって、聞き取れなかった。レースでは、3つのコースにばらけず、従来のコースを選択する人がほとんど(全員)だったように思う。事前説明や標識があれば別だけど、さすがにレース本番で急に知らない/不安なコースを選択できない。

昨年優勝の相馬さんがアップで会場におらず、優勝カップ返還のセレモニーは無かったりして、スタート時刻が目前に。式典をしながら、列を順次スタート位置の方へ導いていった。

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スタートの音は、トライアスロンなどと同じような「ファーーン」。

ゲート位までは歩きだったけど、そこから走り。そこそこのスピード。小和田橋まで一気に走った。

高徳寺の上り坂では、名物のラーメン屋さんの応援。まだ走れなくもなかったけど、その辺りで自分は早歩きを交えるようになった。

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高徳寺の坂を登り切る所では2手に分かれたけど、登りきって渋滞が判明。凄い列。右の写真は、先に進んで、振り返っての撮影。

変電所の前くらいから走れるようになったけど、今熊神社の参道で渋滞。別に水が欲しいということもなかったけど、自分は恒例になってるので今熊神社(正確には下社というか稲荷神社)のお水をゴックン。

その後も今熊神社までは、ほとんど歩き。一応今熊神社前で、トイレ利用。

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写真は、スタートして1時間20分くらい坂道。少しばらけて、皆さん走り出したんだけど、しばらくしたら渋滞。採石場が見えるちょっと先。その後も、少し距離のある上り坂(山)になると、こんな状態。

ただ、下りになると皆さん凄いスピード。こちらは、ぬかるみが少し気になって押さえたかったけど、皆さんに合わせてのスピード。また、昇りきっての平坦になると皆走り出す。上りなどでの歩きを考えると、その部分では大抵の人が参加できるというか追従できそうだけど、平坦や下りでの対応はトレランやってないと無理かな。また、それらが結構筋肉とかにダメージが来るので、そう易々と参加できないかも。ふとそんなことを思った。(イメージ的には、トラック競技場で中距離・長距離のグループが集団でスピード上げたり落としたりするけど、あんなイメージ。)

入山峠というか市道山への階段の前では、アスファルト道路側に大きく曲がって順番を待つように整列させていた。「トップは浅間峠を通過しました」と係の人が言ったように思うけど、醍醐丸のことだったかな? いずれにしろ、トップは早くて皆さんビックリ。

醍醐丸まで、上りは皆さんほとんど歩き。平坦や下りで走るといった感じ。(自分の回りでは、レース中の他の山でもほとんどそうだった。)

醍醐丸では「そろそろヘッドランプの準備をしてくださ~い」とアナウンスしてた。ただ、まだ明るいと思ったし、応援の人もちらほらいてランプ取り出しのために休憩する場所もすぐに見つからず、そのまま走り続けた。

三国山まで行って、休憩兼ねてヘッドランプ装着。PETZL(ペツル) ティカXP 2は、ポーチに。おにぎりとパンなどを食べて、下痢止めなども。尾根で結構寒く感じたので、Phenix上着を羽織った。水をそこそこ飲むと、急に体も冷えてガタガタ震える位だった。Phenixの上下やfinetrackの長袖を入れてて良かった~。ここ2,3日の天気予報で、三頭山の1500メートルのことを考えると檜原村などの最低気温-9度位を想定してた方が良さそうとのことで、数度位に考えた。係の人と寒いとか、気温がどれくらいと話したけど、気温ははっきりとは分からないとのことだった。

軍刀利神社前では、柏手を打つくらいで通過。ちなみに、長尾平の長谷川恒夫碑や御嶽神社前でも同様。

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浅間峠では、良い経験とトイレも利用してみた。ミニテントのタイプ。容器が結構貧相というか、そんなもんになってしまうのかと認識できて良かったかな。また、係の人が容器の交換などもやってて、大変だな~と思った。ちなみに、テントが3つあって、うち1つが女性用。2つが男性用だったけど、交換の関係で途中から1つに。

また、並んでる最中に、滑って転んでしまった。いきなりの尻もち。少し勾配のあるところで、木の根に体重をかけたせい。後で布を敷くなりすれば良かっただろうにと思ったけど、油断大敵とか暗い時は、一度足場はライトで確認すべきと改めて感じた。(人が多いと、やはり光量落としちゃう。一度確認して光量落とすとか、予備ランプ利用するとかが良いのかも、、、。)

行動食食べて、(Phenixはずっと着たままだろうと思えたので)アームウォーマーをリュックに仕舞ったりして、夜中ランに備えた。

浅間峠では、知り合い同士なのか結構ゆっくり休憩している人達もいた。

その後の三頭山までに、登山道脇で横になってる人がだんだん増えてきた。中には、ちょっと気になる人もいたけど、こちらがどうこうできるわけでもないので、通過。

以前のレースからなんだろうが、レースでは「マーシャル」と言う人達が一緒に走ることになってる。競技者のサポートや違反監視。今回は、50名ほどいたようだ。

コースの途中で同じくらいのスピードのマーシャルの人がいたので、全コース走るのかとかマラソンのラビットのように目標時間のようなのがあるのか聞いたけど、自分の走力で全コース走るのだそうだ。我々と同様のゼッケンも付けてた。

時々女性の後に付くことあったけど、体力あるな~と感心。醍醐丸の手前では宣誓をした20台の女性らしき人。陸上をやってるような靴だった気がする。三頭山までの途中では、150cm位の身長の女性。どこにエネルギーが溜まってるんだろうとか思ってしまった。

大沢山前の急勾配では、何度も立ち止まって休憩。木に手をついての反省猿ポーズ状態。すぐに休憩を取ろうとするので、最初の頃は、どっか体に変調?とか頭をかすめたけど、下りでのスピードがダメージとして溜まってきたようだ。また、昼食含めたエネルギー補給も良くなかったのかもしれない。

三頭山避難小屋のトイレがどんなもんか見てみたかったけど、数人並んでたのでパス。三頭山への階段も歩き。多少情けなくなったけど、仕方無し。ただし、このあたりまで来ると、多分完走は大丈夫そうとの自信にもなった。

筋肉は痛いものの、膝は耐えられる可能性は大だし、内蔵もとんでもなく調子悪くもなってない。そもそも何度か試走したり、それなりの準備をしてるので”完走しないわけがない”と思うようにもした。それを思うと、試走のことや、レースのネット参加申込みの際になかなか繋がらなかったことや登録できた時の喜びが、走馬燈のように思い出された。

三頭山(西峰)に登るのがハセツネのコースと判明。黄色と赤の杭も目にした。今まで、西峰には登らないのだろうと思いながらも気になってたので、氷解して良かった。

三頭山の山頂では、係の人が一生懸命声掛けしていた。22時過ぎで、寒い中大変だな~と感じた。山頂で食事もしたけど、おにぎりとジェルだったように思う。水は少な目にしたのでブルブル震えるほどじゃなかったけど、寒くて耳をゴシゴシ。一瞬”耳あて”くらい持参した方が良かったかな~と思うくらい寒かった。ゼッケンが分かるようにPhenix上着のチャックを開けとくべきだったけど、食事から閉めっぱなし。少し走り出してから開けた。

そこからは下りが多くて、下りでは走り。ぬかるみになってて滑りやすいし、暗くて見えにくくて、手などは有効活用。上りになると歩き+休憩が何度も。

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写真は周遊道路の様子だけど、写りは良くない。

周遊道路に出る前あたりから、月や星が綺麗そうと分かった。木々の間からは満月かとも思ったけど、満月じゃなくて残念。でも星は、結構綺麗だった。ふと満月なら月夜見山からの月って格別かなと思ったけど、方向的に木々に遮られていた(かな)。周遊道路では、一瞬ライトを消して星を眺めた。

月夜見第2駐車場では水の供給受けられるとのことで、1.5リットルもらった。自分は当初から水のつもりだったけど、スポーツ飲料を欲した人達は既に無いとのことでがっかりしてた。

なお、水をもらう時にちょっとアクシデント。555ml*2と500mlのペットボトルの3つを台の上に置いたんだけど、うち1つが地面にポトリ。係の人がテッシュで口の所を拭いて水を注入してくれた。3つをこっちが手で押さえておけば良かったのかもしれないけど、キャップを外したりそのために手が塞がったりして、対応できなかった。休憩するつもりなら、係の人からペットボトルごと預かって自分で注入した方が良いのかもしれない。漏斗を利用してたが、結構不安定。555mlの2つとも「 いろはす」だったので、柔らかいせいかなおさら不安定になってしまった。

食べたのは、おにぎりと小羊羹など。おにぎりが普段慣れたものでないこともあって、余り美味しくない。駅乗り換えの時の購入で、その時点で気にはしたんだけど、、、、。

御前山までのルートで気になってた小高い丘部分の最初の丘は尾根、その次の丘はまき道で、コースの確認になって良かった。なお、最初の方の上りもだけど、下りは滑りやすい状態できつく感じた。

御前山直前で、上りで余り足が上がらない。休み休み登る。

御前山では休憩してパンも。一挙に食べることができず、最後のは頬張りながら走り出した。大ダワまで、上りでの休み休みはあったものの、一挙に駆け下りたというイメージ。

大ダワでトイレ。長タイツでの紐がほどけにくくなってしまい、悪戦苦闘。結局ほどけないまま用を足し、その後休憩。

大岳山までの平坦の部分で、前の人が「抜いてください」って言ったけど、「上りになると駄目なので、そのままで行きます」みたいに返事した。大岳山の岩場前では、何人も通り過ごしてからチャレンジ。岩場は、はなから四つん這い状態。多少情けないけど、足を上げようとしたら太股あたりに痛みが来るようになったので仕方無し。足が上がらないから、慎重になってしまった。

大岳山からの下りの岩場も同様。2,3回は後ろ向きにして降りた。着地の時に、時々ズキンズキン。つりそうな気配までにはなってなかったけど、下りで余り無理しないようにすることにした。

大岳神社を過ぎた頃に、係の人(二名の女性だったかな)が登ってきた。大岳神社にテントがあってそちらにいなかったので?? と思ってたら、しばらく先で人影。数人いて、うち一人にはロープ。「通過してください」と言われたので、気にはなりながらもそのまま走り続けた。(後で判明したけど、50m位滑落した人の救助だったようだ。)

芥場峠からの下りでは、結構なスピードのグループがいたけど、「ついて行っちゃ駄目」と言い聞かせてマイペースで。水場にそのグループの人達いたけど、後に並んで給水。350ml*2に水を入れた。

その後は、多少歩きがあったものの、長尾平、御嶽神社前を通過。御嶽神社前では多少雲海が素晴らしかったけど、撮影ポイントになりそうなところが無くて/思いつかなくて、そのまま走り継続。

日の出山への道をしばらく行ったら、たき火してるお家があり、レースを応援してたみたいだ。軽く返事して、日の出山へ向かった。日の出山へも、上りになると歩き。日の出山の中腹で、ヘッドライトオフ。

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写真は頂上近くというか、トイレの直前での杉。落雷で裂けたとのこと。身近なところでも、雷には気をつけましょうとの警告にも感じられた。

 

日の出山のトイレ利用して頂上へ。気持ち的には、頂上へは行きたくなかった、というかハセツネルートはトイレ脇の道を利用するものと思いたかった。個人的に、日の出山からの下りが、結構きついためだ。

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ただ、頂上では時間的に日が差してきて、良い風景。右の写真の中央に見えるのは東京スカイツリー

時間は6時少し前。秋分の日が過ぎてるので、日の出が6時くらい(ほんとは5時40分くらい?)と思ってたのに、お日様は結構上の方に昇っていた。

小羊羹などを口にして、ベンチで休憩。長スパッツの紐も直そうとした。ゴールしてから、トイレでアタフタしたくないと思って。冷えてることや汗でなかなか解けない。紐は2,3分悪戦苦闘して、やっと解けた。

ゴール間際で写真撮影がありそうと思って、Phenix上着をリュックに仕舞おうか考えたけど、寒くてそのまま。アームウォーマーとレッグウォーマーはリュックに仕舞った。

なお、頂上には中高年の10人くらいのグループ。テント泊だったのかも知れない。元気なのは良いし気にならなかったけど、うち一人が駆けて来てこっちにぶつかりそうになった。狭い頂上で、しかも足下が滑りやすくなってるのにと一瞬で興ざめ。幻想的な風景を見た後だっただけに、世知がない下界に戻された感じ。

日の出山で15分近く休憩。

その後、木や岩の階段を下りて、階段が終わるあたりで、ヘッドランプを仕舞ってないのに気がついた。そこで仕舞う作業を行ったけど、日の出山頂上で作業しておくべきだったと反省。よっぽど、頂上での中高年にイライラしたのか??

そこからはほとんど下りということもあって、ほぼノンストップ。金比羅神社までまっしぐら。歩きの人もいたけど、「右通りま~す」とか言ったら、すぐに道を空けてくれた。逆に結構飛ばしてる人も2,3人見かけた。それまでの走り/歩きや休憩が、大きく左右してるのかも知れない。

走りながらGPSでのゴール予想時刻が8時ちょっと過ぎを表示したので、できれば19時間は切りたいとの思いになってきた。そもそも目標/想定は18時間半くらいだったので、19時間を切れるならそれはそれでチャレンジしたいとの思いへ。(GPSでの予想時刻表示が、結果的には大きな励みになった。)

なお、途中でヘリの音がした。取材なのかな~とか思ったけど、時間がかかってる気がした。(後で判明したけど、大岳山の先の滑落の人を救助したみたい。ドクターヘリだったようだ。また、その救助で30分足止めされたとか、ゴールの制限時間を変更したとの書き込みも見た。)

(蛇足:以前からハセツネでの65Kmの道標の位置が気になっていた。公式マップだとタルクボノ峰の1キロほど先だけど、実際の道標の杭はタルクボノ峰のちょっと手前にある。今回さらに確認。会場で事務局に言っても良かったけど、慌ただしそうだったので、Web経由で連絡した。個人的には、公式マップの方の位置が正しくて、実杭の場所が間違いのような気がする。)

金比羅神社金比羅公園)のベンチを利用して、Phenix上着をリュックに仕舞った。ゴール等での写真撮影に備えてのこと。^.^;; リュックに仕舞って、身支度を調えて、そこそこのスピードでダッシュ

そして、ゴール!! 18時間台で完走できて良かった~。

ゴールするとすぐ、完走証を渡してくれて、名前を確認してくださいとかまだ乾いてないから注意しての旨を言われた。そして、完走Tシャツのサイズを聞かれて、Tシャツとミネラルウォーターもらった。その後、RSタグをペンチで外してもらった。

平地では筋肉等のひどい痛みはなくて、良かった。ただ両手が塞がってしまったり、そこそこの筋肉痛で歩きにくいので、とりあえず体育館に向かって帰り仕度することにした。(後で分かったことだけど、無料で豚汁がふるまわれていたとのこと。結構体が冷えていたこともあり、行かずに惜しかった。)

ゴールが午前8時ちょっと前で、河辺のスーパー銭湯に行くにしても営業までに時間がありそうだけど、直接自宅へ帰るのも勿体なく悩み出した。とりあえず、ハンディタオルで汗とかを拭いて、着替えた。といってもスポーツTシャツを替えて、ウィンドブレーカーのパンツを履いた程度。その後、もう一度ゴールの様子を見たり、Twitter向けに携帯で写真撮ったりして、とりあえず駅に向かうことにした。

駅への途中で、結構汗臭い気もしたので、河辺のスーパー銭湯に行く事にした。携帯電話でスーパー銭湯の営業時間を調べたら、10時からと判明。少し時間をつぶさないといけない。拝島駅の待合室などを利用することにした。ただ待合室でじっとしていると、寝たような起きているような変な感じ。

10時10分ほど前にスーパー銭湯の前に着いたけど、10人近く並んでた。その後に並んでも良かったけど、ストレッチなどを兼ねて少し離れたところで待つことにした。30秒かそこら前に玄関が空いて入ることができた。

ゆっくりお風呂に入ったけど、さほど筋肉痛は無し。きっと明日とか明後日に痛むんだろうな~との予感。木の床とか、お湯の床になってる所で横になると、つい寝入りそうになった。と言うか、実際は寝入ったのかもしれない。

お風呂の後は、生ビール+黒生ビールと、冷や奴やイカゲソなど。ほろ酔いで帰路についた。電車の中では寝入ってしまい、慌てて降りたら途中駅だったり、、、、。まっ、仕方ない。 

小田急じゃ、股広げたスポーツウェアの高校生3,4人。がたいからしてサッカーの連中かと思ったけど、携帯見ながら「隼人高校が関東大会」とか言ってて、帰って調べたら野球のことだった。野球の連中だったのか?? 荷物も持ってなかったし、見たことないブランドのウェアで、ちょっと不思議。

リュックが重いし千鳥足だったので、駅からはバスを利用した。電車からもそうだったけど、日が眩しい。今日がレースだったら良かったのにと思ったけど、暑さにバテたかも知れず一長一短。完走できて良かったと、自宅ではTV見たりしてまったり状態。

 

充実した2日間だった。来年も参加したい気はするけど、故障や体力と相談かな~。あと、このレースは、グループでの参加の方が喜びひとしおに思えてきた。来年等に参加しても単独での参加になりそうだし、目標めいたものをどう設定/考えるかも悩み所に思えてきた。まっ、時間はあるのでじっくり考えてみる。

レースそのものの感想としては、そもそも夜間の山でのレースで運営の方々には非常に感謝。今回ドクターヘリの出動もあったので、また運営に課題が発生することになるのかも知れない。でも、やはり来年もそれらを克服して開催して欲しい。(滑落などのことを考えると、トレランの主催が山岳連盟等であるのが頷ける。陸連では対応不能と思える。逆に、練習で山に入る時には、山岳の人達には感謝すべきと言うことかな。)

運営として、着替えのスペースや荷物預かりなどが充実されると良いんだけど、それらは無理か、、、。あっ、トイレは、もっとうまい方法がないのか気にはなる。浅間峠ではトイレの前の木の根に滑って転んだので、なおさら感じた。ストックに関しては、キャップ無くてもOKのようだけど、山へのこともあるし、他の人への影響も考えるとキャップ必須にしてはどうかと思う。ぬかるみで多用する人が少なくなく、後について尖った先を見てビックリしたこともあった。

また参加する人達は淡々と走ってるイメージが強くて、マラソンなどで不快に感じるようなタイプの人は皆無。声掛けして抜く人が少なくなかったし、手で先に行ってくれと合図する人も少なくなかった。

ただ、走りながら「後の人のライトが強すぎるんだよな」とかブツブツ言ってる人がいて、一瞬ぎくっ。Twitterだったか、コース案内で文句を言ってた人もいたようだけど、、、。月夜見第2駐車場の休憩所では、片方が空いてるのに、近くに男性がいる方へ割り込むように座り込む女性。理解に苦しむ。たまたま捻挫したとか言ってた人が、しばらく先でも会って、先頭になって団子状態というケースもあった。ただし、いずれもちょっと気になった程度。

なお、所々でジェルや行動食の袋が落ちてたのは、持ち帰りを徹底させるとか対策の検討が必要かも知れない。(レース後に清掃登山も実施されるんだけど、、、。)

予備のランプや、電池も予備を用意したが、予備ランプの利用や電池交換は不要だった。電池は、ランプ/GPSともパナソニックのエボルタ。ブラックダイヤモンドは単3だけど、PETZL(ペツル) ティカXP 2とガーミンForetrex301Jは単4。ほんとはサイズが揃ってれば良いんだけど、、、。ブラックダイヤモンドは、休憩時以外は最大光量で使用した(はず)。なお、レース時に、ハンディタイプのランプを利用している人が案外多いと感じた。スポット径は小さいけど光量が大きなタイプが、多かった気がする。予備とか腰に付けるよりも、そっちの方が良いのかもしれない。

また、こちらの勘違いかも知れないけど、SEIKOランナー用S750が途中で電池切れ。見慣れないマークが表示され、多分そうだと思う。一瞬焦ったが、GPSの時計があったし、時々ランプで時計を照らしたせいか正常になった。(ソーラータイプなんだけど、ヘッドランプ程度で復活するか自信なし。) ジョギングなどでは日中の光量で充電されるけど、今回はウィンドブレーカーやアームウォーマーで覆うことになって余り充電されず、夜間走行で電池切れを起こしたんだろう。ナイトラン練習などでは、気をつけるつもり。

行動食の類は悪くなかったけど、いかんせんレース前の昼食が少なすぎた。大いに反省。

ウェアとか筋肉痛への影響などは悪くなかったかな。レースの数日前の整体とか、タイツにしなかったのが自分には良かったのかもしれない。

 

速報版だけど、レースでの通過タイムと順位は以下。順位での分母は、男性での通過人数。(くどいけど、ヘリ出場の関係で制限時間が延びたらしいので、長尾平とゴールの通過人数は増えることになるかもしれない。)

第1関門  5:28:38 1427/2053 浅間峠
第2関門 11:14:54 1411/1899 月夜見第2駐車場
第3関門 16:15:55 1235/1752 長尾平
ゴール  18:41:20 1243/1749 

第3関門→ゴールまでの男性通過人数は、3人しか減っていない。長尾平なり芥場峠あたりまで来れば、ほぼ完走間違いなしと言うことを意味してそうだ。また自分では、日の出山→ゴールまでそれなりの走りをしたつもりだったし何人も抜いたけど、順位が上がってない。日の出山での休憩が響いたみたいだ。

レースでのGPSログは、以下のガーミンコネクト。
http://connect.garmin.com/activity/231865112

GPSログGoogleマップは以下。
http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF&msa=0&msid=205630706940519508214.0004cd68f7edc53f1401f

距離は、71.5Kmだけど、GPS上は沿面距離66.042Km。普段でもGPS上の距離の1.1倍を、トレランでの距離としている。今回はトイレを含む休憩などによる距離もあるだろうから、1.1倍する方法は悪くないと再認識。 なお、GPS上の累積標高は、6075m(+)、6067m(-)。6月の武蔵五日市駅~西原峠のハセツネ試走(ハセツネの1/2程度)時の累積標高が3000m程度だったので、だいたい合致している。(ちなみに、弘法山⇔大山下社分岐(16丁目、追分の碑)をWピストン目標にして2回目を蓑毛越までとした時が、36.7Kmと累積標高3000m程度。)

コースタイムは以下。
13:00 スタート(五日市会館)
14:07 今熊神社前
14:43-45 入山峠(市道への階段)
15:55 市道山前のカーブ
16:39 醍醐丸
17:36-46 三国山
18:29-44 浅間峠
19:09 日原峠
21:01 西原峠
22:30-36 三頭山
23:10 鞘口峠
00:15-31 月夜見第2駐車場
01:58-04 御前山
03:01-07 大ダワ
04:15-18 大岳山
04:52 芥場峠
05:16 御岳山(長尾平)
05:56-09 日の出山
07:19 金比羅山前の木橋
07:41 ゴール(五日市会館)

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