奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

煤ヶ谷~大山北尾根~大山下社~大山ケーブル

今日は、先月の宮ヶ瀬~丹沢山の際に、結構バスから人が降りて気になったのと、以前から大山北尾根の件は時々話しに聞いたので、”煤ヶ谷”(すすがや)バス停から大山北尾根経由で大山に向かうことにした。

今まで、昭文社の「山と高原地図」で、大山の北の方の一角はどうも登山道や林道が入り組んでて分かりにくそうで敬遠していた。しかも危険マークがいくつかあるし、バス停含めてトイレはないし、、、、。しかし、先月の宮ヶ瀬へのバスで雰囲気が分かったことと何度か大山北尾根のことを耳にしたので、今回チャレンジしてみることにした。(ちなみに、先月の宮ヶ瀬へのバスの際に多くの人が降りたのは今回のルートなのかは? 三峯山などへのルートもあるのでそちらだったり、そちらと半々だったのかも知れない。) 土日だったら人が混んでるのかな~とか、土日に用事が発生したこともあって、急遽平日の今日・金曜日に実施することにした。GPSにコースを入れることなく実施。山行記もパラパラと読んだ程度。細部は後で述べるとして、GPSのことも含め、結構散々な目に会ってしまった。

 

本厚木から同じバスに乗ったのは20人くらい、うち数人が登山姿。宮ヶ瀬が近づくにつれ人が少なくなっていったけど、園児らしき子供がポツリポツリと乗り込んで来た。先生らしき人も乗ってきて園児バスとして活用ということかな。清川村役場前では、先生らしき人も園児も降りたけど、逆に20人近くの園児と先生が乗って来た。そちらは遠足みたいな感じ。急にバスが混んできた格好になった。園児らはしっかり座席に座って騒ぐこともなく、ちゃんとした躾のイメージ。こちらの次のバス停の煤ヶ谷で、園児の先生の脇をすり抜けるように降りた。

 

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バス停の様子。今回向かう大山への道は明確には書かれていなかったように思う。
少し先で登山向けに着替えて、「さぁスタート」と思って時刻をメモろうとしたら、ペンを忘れてるのに気が付く。ガーン。散々な目への遭遇、その1。

ただしその時は、GPSなども持ってたので、それで通過時刻記録の代替えになるからいいや位の気持ちだった。 今回は、上はFineTrackの1,3番、下はCW-Xタイツ。登山用手袋と耳当てを常時着用。駅やバス停まで/からでは、Phenix EPIC Extreme Rainの上下を着用し、山ではそれらを脱いだ。靴は、いつものサロモン(XA PRO 3D ULTRA 2 GTX)、靴下はスポーツ用靴下。

 

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しばらく歩くと、狩猟の旨の掲示や登山届けとヒル対策用の塩やスプレー。どんな収納か蓋を開けて見てみた。ちなみに、私有地にも掲示があって、ヒルは払っただけじゃなくてちゃんと殺してくださいと。

それらを見ると、ヒルの被害の大きさがわかるような気がすると同時に被害に遭うのは勘弁との気持ちにも。今まで自分がヒルの被害に遭遇したことがないし季節的には冬なので、今回はいないだろうと気を取り直して進む。

 

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最初は里山の小径風。ヒルや熊への注意の掲示ヒルについては、大倉などより注意の掲示が多い感じ。

 

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その後に山に入ってもさほど広くない道が続く。箇所は少なかったけど、紅葉や枯れ葉を楽しめるところもあった。 鹿避けのフェンスがあるんだけど、扉が壊れているのが2、3箇所あった。

 

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三峯山との分岐ポイント。今回は、物見峠方向へ。

 

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しばらくすると、迷や危マークの箇所と思われる所へ。時々ヒヤヒヤしながら通過した。雪が積もってたら、止めてた方が良さそうなコースと思う。


 

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物見峠での掲示。一ノ沢峠に向かうべきなんだけど、”唐沢林道”の名前をちゃんと覚えて無くて、少し辺室山の方へ行けば道があるだろうと思って進むけど、それらしいところがない。引き返して、物見峠で再度回りを確認。

 

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通行禁止の掲示で、どこへ行くべきかわからず。掲示で特に迂回路の分岐までに距離がありそうだったし登りになってたのでおかしく感じてしまった。地図から林道に抜けるのはわかっていたんだけど、物見峠が結構高さがあるように思い登りになるはずがないとかで混乱したのが理由。 なんのことはなくて、10メートルもしないうちに迂回路への分岐があった。もっと、山行記などを読んどけば良かったと反省。

 

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迂回路は、写真の急な階段登山道。下ったらすぐに林道に出た。拍子抜けといえばそれまでだけど、逆に一安心。 ただ、狩猟区で日曜には実施するとかの掲示もあって、やはりギクリ。

アスファルトの林道に降りたら、すぐ近くにトンネルがあった。そんなに長くないのに、登山道からはアスファルト道路が見えなかった。ちょっと不思議。か、観察力が足りなかったか、、、。

 

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アスファルト道路になって走ることで時間を挽回できると思ったら、、、、。しばらく走ったら、凍ってるところが所々。光の反射で、水なのか氷なのかわからないのでスピードを出せない。落ち葉のところも滑りやすいし、陥没してるところも少なくない。少し走っては、停止したり歩いたりの繰り返しになった。

さらに膝の痛みが出て来た。しかも左右両方で、嫌な感じ。膝関係のサプリメントを久しく飲んでないからかなとか、やっぱ冷えなのかとか思いながらも、今冬シーズンでの膝の不安が募った。と同時に、次の分岐もわからないし人や車と遭遇せず、不安になって来た。 沢の様子で悪くない感じの所がいくつかあったけど、今回は寒いし、降りることの出来る箇所は少なくて印象的には中途半端。

なお、鳥の鳴く声かなと思って向いたら、”キジ”。尾の長い雄。急いでカメラ撮影したけど、逃げられて遠くになったし全然ピンぼけ。登山中のカメラ撮影できそうなキジとの遭遇は、自分には珍しいかな。しかも今回は、大山の近くでもキジに遭遇した。

 

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写真の所が今回での分岐かもとは思いながらも、あまりに細い階段で、いったん通過してしまった。次のポイントが一ノ沢峠だと思ってて、道標の場所としてその掲示がなかったのも理由。また、道標の掲示で階段の先が”物見峠入口”となっていた。ついさっきの所が”物見峠”で、そこから引き返す道のように思えたのも理由。(後になって地図をよく見ると”物見峠入口”は出ており、行こうと思っていた方向と同じだった。地図は周りも見るべきと、そちらも反省。)

この辺りの登山道の表示が地図上でゴタゴタしてて、一ノ沢峠が林道での箇所と思っていたが、実際は山での尾根だった。結局2km位走って、おかしいと思って引き返して、この階段を上った。結構精神的にダメージ。

 

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階段登ってしばらくしての、(本来の)一ノ沢峠での分岐も分かりにくかった。わかりにくいと言うか、北尾根方向の掲示がない。丁度T字路のようになってて、真っ直ぐが物見峠入口で、北尾根方向は曲がる。

 

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それからの尾根では、大きなモミの木は多いし落ち葉の柔らかなところが多くて、登山としての気分は悪くなかった。ただし、少し勾配がある所が多くて、走れる所は皆無。

 

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朽ちた木などもあって多少風情はあるんだけど、、、。段々筋肉の疲れも感じて、楽しむ歩き/走りとはならず。

GPSにルートこそ入力してなかったけど、時々高度を確認。次の分岐が目の前の頂上か、隣の山の頂上に思えてあと一踏ん張りの気になった。ただ、色づいた葉はほとんど落ちてて、紅葉を楽しむ時期は過ぎてた。

 

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目の前の頂上にたどり着いたら、道標があり、大山北尾根との分岐かなと思った。手作り道標で、分かりにくいと言えば分かりにくい。ただし、すぐ近くに鉄塔(新多摩線16鉄塔)。道標の件や鉄塔の件をいくつかの山行記で目にしていたし、まだ少し先だけど大山の頂上(のアンテナ群)も見えて来たので気分的に気が楽になった。

 

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目標的には大山頂上とか次の尾根の頂上で昼食にしたかったけど、鉄塔脇で昼食。晴れてて展望も悪くない地点だけど、風が冷たかったのと座れるような石のすぐ近くにシカの糞があり、さほどのんびりした気分にはなれなかった。

なお、林道を走りながらも送電線は目に入ったので、それを元に北尾根への登山道を確認しようと思ったのに、地図に送電線がない。新しくできた鉄塔なのかな~位に考えてた。新多摩線16鉄塔まで来て地図に出てないのも変だとか、大山が近いから詳細図(1:25000)でも確認しておこうかと思ったら、詳細図では送電線が判別できた。その時は、普通の図(1:50000)には送電線は書かれないんだと思ってしまった。今まで「山と高原地図」丹沢の1:50000の方でも見た気もしたんだけど、、、。

で、帰ってから理由が判明。山で老眼鏡を使ってなかったから。自宅でもメガネなしだと、1:50000で送電線を見つけられず。不明瞭とか不安なルートの時は、ルーペを持参かな〜と感じてしまった。

また、この前後で、デジカメが電池切れらしい現象。一番長持ちする電池なのに寒さにやられたみたい。しかも確認しようとして、結果的に電源オンのままで電池を外してしまい、年月日がリセットされてしまった。電源オン(カメラの撮影モード)すると、年月日と時刻の設定画面になってしまう。その後は、年月日の入力することなく撮影。しかも電池切れが近いので手とかで何度も温めて、、、、。場所と時刻の記録の術を、さらに1つ失ってしまったことになる。

 

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大山の近くまでは走れる箇所もあり、今日の中では気分的には良い方。ただし、それぞれの距離は短いし、走ると木の枝とかが急に目の前に出てくる時があり注意しながらの走り。

 

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霜柱の道や、鹿のせいと思われるけど皮の剥がれた枯れ木など。

 

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大山が目の前に近づくけど、レールがあり、それが長いのと登山道のすぐ脇。引っかかりそうで、あまり走れない。歩きや走りの邪魔になりそうに思い、当初思っていたよりも興ざめ。ただし、本来保安用のエリアで、後で登山の人達がレール脇を歩くようになったとも言えるので、我慢なのかもしれない。

 

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大山頂上の電波塔が近づいて、脚立があるのが見てわかった。これも山行記で目にしたもの。ただし、尾根などの林の中にあるものと思ってたので意外。なお普通ならなんでもないんだけど、今回は疲れもピークで、上り下りが少ししんどかった。

 

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脚立を越えて振り返って撮影とか、一旦電波塔の外へ出ての撮影。電波塔からの道も入口が入りにくそうで登山としては避けて欲しいとの考えなのかもしれない。ちなみに、電波塔の近くで2、3人作業してた。

 

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大山頂上では、トイレ利用と歩きながら軽く行動食程度。頂上には登山姿の人は数人。売店近くには大きな水たまりが出来ていた。

その後は、そそくさと下山。ジョグ/ランモード。まだ日はあったものの、午後の遅め。それでも登ってくる人達がいた。登ってくる人達でも、それなりの格好で元気いい人もいれば、街散歩の延長の人まで様々。

 

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ぬかるんでるところは少なかったけど、湿気で階段の木の部分や岩は滑りやすくなってた。

蓑毛越までは走るのに別段気にしなかったけど、その後、弘法山まで走るか、蓑毛バス停に向かってそこから弘法山にするかなどで悩み出す。弘法山の後にスーパー銭湯「さざんか」に行くのが、当初の予定だったのも理由。

ただ、膝は痛いしエネルギー切れを起こしてるし寒いしで、結構気分的に萎えてきた。 また、大山の下りの途中から、GPSの電池切れのワーニング。蓑毛越の直前で電池切れになってしまった。予備の電池は持ってたけど、弘法山まで走るにしてもルートなどは以前と同じなので交換しないことにした。場所と時刻の記録の術を、さらに失う。ある意味、小さなペンの忘れが発端だったけど、他のトラブルも重なると致命的。場所と時刻の記録だからまだ良かったけど、食料とか体力に影響することなら本当に命に関わる。ある意味、いい勉強になった。

ちなみに、GPSが電池切れになりそうと判明したので、急遽時計(SEIKOランナー用S750)のラップ機能を利用してポイントの時間が分かるようにした。蓑毛越で押してラップにしたけど、その後に下社とかで押しても、帰ってデータを整理しようとしてもどこで押したか不明。結局役に立たなかった。この時計ストップウォッチのモードになると時刻を表示できない。時刻の表示だとストップウォッチのラップとかストップが有効にならない。普通の競技の時には気にならないけど、山とかだと夕方とかバスなどの時間が気になる。両方表示なり操作できれば良いんだけど、、、。(そもそもランニング用なので、そんな使い方自体が少ないといえば少ないのは分かってるんだけど、以前から頭の隅に引っかかっている。)

蓑毛越で一旦弘法山の方へ走ろうとしたけど、少し走って膝の痛みと筋肉痛や左足の”マメ”らしきものも気になってきた。結局、引き返して蓑毛腰から大山下社へ向かうことにした。(”マメ”らしきものは、帰ったら2ヶ月くらい前の虫さされだったかの薄い「かさぶた」だった。靴下などで敏感に引っかかる感じになったようだ。昔は余りそんなこと無かったし、靴下も影響するんだと改めて勉強した格好。)

大山下社までの道は、まだ少し紅葉も残っていて多少気持ちいい道だったけど、予定の弘法山を断念したことや思いの外に北尾根での感動が少なくて晴れ晴れしなかった。下社では一礼くらいして、トイレ利用して、女坂経由でケーブルカー駅へ。駅近くでPhenixの上下を来て参道の方へ向かった。

蓑毛越から下社へ向かう途中では、参道でのビールとかでの祝杯も悪くないと思ったけど、そもそも参道で飲み食いできる店は少なそうと判明。バスの時刻を知らないのでバス乗り場に近い方が良いと思ったけど、下の方にはそれらしきお店が無い。夕方になってて閉店の準備をするお店が多かったし。時間的に飲食注文できたか不明だけど、どうも参道の上の方のお店が良かったようだ。

結局バス待ちの列に並んで、バスで伊勢原駅まで。バス停の反対側(南口)なら居酒屋もありそうだったけど、行くのが面倒になってバス停近くの丼屋さんでビールと丼にした。ちょっと侘びしいけど仕方ない。缶ビールだったけど、少しほろ酔い。やっぱ疲れてたようだ。 寒いこともあって駅の待合室を利用したら、なんかユーラユーラ。長くて酔いが回ったかなと思ったけど、地震。電車の中でM7クラスと聞いて、ちょっとビックリした。電車やバスではほろ酔いのままだったけど、バスを降りたら少し寒くて早歩きして自宅へ帰り着いた。

 

距離はGPSログや推定を含めて、23kmとしておく。コースタイムは以下。

09:30 煤ヶ谷スタート

10:18 三峯山との分岐ポイント

10:35-54 物見峠(辺室山方向からの引き返しを含む)

11:40-00 林道での一ノ沢峠との分岐(引き返しを含む)

12:17 一ノ沢峠

13:10-26 新多摩線16鉄塔脇

14:38 大山

15:20-25 蓑毛越

16:20(多分) 大山ケーブルカー駅バス停

 

 

久々に反省点が多いし、気分的にすっきりとしなかったコースになってしまった。ただ、大山北尾根へはヤビツ峠方向からのアプローチもいくつかあるようだ。地獄沢などからのルート。そっちは少し気になるので、もしかしたらチャレンジするかも知れない。

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