奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

春めいたかな、つう事でハセツネ試走 醍醐丸~西原峠

少し暖かくなった/なりそうなので、ハセツネ試走のことが頭に浮かんだ。奥多摩のハセツネコースには、久しく行ってない。コースを検討して、目標として五日市駅→大岳山→三頭山→数馬の湯が浮かんだ。数馬の湯に行って、先月の豪雪の様子を聞いたり、当時の片鱗が残ってるかもと考えてのこと。

ところが、山行記を読むと大岳山などに雪が残っていそうだ。雪が無くてもこの距離は自分にはキツイし、雪で数馬の湯に到達できなかった場合でのエスケープルートが結構厄介だ。エスケープと言うよりも、(未経験のルートは時間など未知数多いので)早々大岳山→奥多摩駅方向に向かうプランしか考えにくい。色々考えて、(陣馬高原下バス停~)醍醐丸~数馬の湯にすることにした。もし笹尾根での雪が多すぎたら、どっかでエスケープしてバス停に向かうとの作戦。

高尾駅では、いつものようにおにぎり屋さんに立ち寄った。今回は、「桜おむすび」なるものがあったので、それといつもの「広島菜おにぎり」を購入。

バス停に小走りで進んだら、ちょうど臨時が発車する直前だった。3人ほどのグループが座れなかったのか降りてきて、立ってでも良いかなくらいに思って乗車。すると1席空いてた。ちょっとラッキー。 席で身を小さくして「桜おむすび」を食した。食べながら、「しまった~、写真撮っとけばよかったのに」と思ったけど、後の祭り。小さな桜の花がおにぎりの中にあって、ほのかな塩っ気とゴマが何とも言えずグー。

陣馬高原下では、次の正規時刻のバスもすぐに到着して、合計で50人近くになったかな。こちらも準備に手間取ったけど、先発したのは20人くらいだったと思う。

冬用の格好にしたけど、手袋は自転車用の(冬登山向けより)薄手の物。軽アイゼンは持参したが、結局使わず。ストックは、いつものブラックダイヤモンド・コンパクター。

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ゲートのちょっと前で、先発の人達の2グループ(?)を抜いたら、後は先行する人は極端に少なくなった。 所々豪雪だったせいか、雪が道にせりだしてる。ハイキングコースとの分岐辺りもまだ雪が残ってた。

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除雪の掲示があって、「東京都は大袈裟なんだから~」^.^;と一瞬思ったら、雪崩で道が塞がりかけてた。フェンスや、その下の鉄の橋(というか渡し?)がぐにゃっと折れ曲がってた。

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ちょっと可哀想な木。

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和田峠

 

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木々の向こうに富士山。 陣馬山頂上では、歓声が上がってるんだろうな~とか思いながら醍醐丸方向へ。

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醍醐丸。 登山道には雪は無し。ちょっと拍子抜けの反面、走れそうでラッキーと小休止もほどほどに再スタート。

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生藤山へのまき道にハセツネの目印杭(黄色に赤)があるんだけど、それは雪に隠れてた。また他にも所々、何ヶ所か崩れかけてる登山道があった。まっ、崩れかけてるというかヒビは以前からのが多いだろうけど、雪の重みも影響して増えた?

 

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富士山に雲が出てきた。

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ドングリが芽を出してた。正確には根を張ろうとしてた。

 

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雪は所々にあるといった感じ。ぬかるんでいる訳でもなく、気分的には楽。その辺りは、やっぱ丹沢と違う。

 

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三国山からの富士山。雲に覆われてる、、、。しかも右の写真のように、富士山の左側の雲が発達してきた。その後は黒っぽい雲になって、向こうは雪かなと思うような雲に変身。

三国山でミニチキンラーメンとかを含めた昼食。食事してたら、女性が登頂してきた。食後と小休止の後、軽く会釈して、リスタート。

 

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軍刀利神社への下り&上り。

 

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チョウを見かけたのでパチリ。ヒオドシチョウかな。

 

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浅間峠。東屋自体には雪はなかったけど、周りに少し残ってる。

 

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走りながら、木の周りだけ雪がないのが余りに多くて、なんでか気にしだした。 木が生きてて水を吸うので暖かいのかな~と思いながらも、水は木の表面を流れる訳じゃないし、、、、とか。思うに枯れた木や道標の周りも雪がないので、風の影響の方が大きいのかもしれない。

軍刀利神社以降、段々雪道の割合が増えてきた。また、1,2分程度で2回ほどだったけど、雪がぱらついた時もあった。浅間尾根の方に目をやると、雲というかガスの塊が東の方に通り抜けてく。その塊に合わせるようにこちらの方にも、冷たい風と雪。

 

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雪道が増えて、ハセツネのレースコースは本来”丸山”は頂上に行かずに巻くんだけど、巻き道にトレースがない。 結局尾根づたいに、丸山山頂に進んだ。丸山山頂は、初めてか、良くても2度目くらい。なお丸山山頂の直前に、レースの杭があった。

実は、この辺りや数馬峠、西原峠の直前のハセツネルート部分は気にしてた。夏場などでも、危険で、狭いし茂みは多いし崩れかけてる部分もある。この辺りがどんな状況になってるか確認したかったし、雪が多ければエスケープするしかないと思っていたところ。 ただし、登山の人達による尾根づたいに、ほのかな(?)踏み跡があった。落ち葉の上でのケースが多くて、明瞭な踏み跡というわけでもなかったけど。

 

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今後伐採するのか、目印の木がいくつか。

 

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尾根づたいに進んでいたら、少し遠くにハセツネ30kmの道標が見えたので、近寄ってパチリ。全然トレースがない。

記憶を辿りながらハセツネレースコースをラッセルしようかとも思ったけど、普段でも危ない箇所がいくつかあるので断念。尾根を進むことにした。

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尾根づたいには祠なんかもあって、少し新鮮な感じもした。

レースでのコースが少し悪路なので、尾根の方にすればいいのにというのは前々から少し感じていた。今回歩きながら/走りながら、なんでだろうと思ったけど、明確な理由は見つからなかった。最初、山梨県と東京都との境界の関係かと思ったけど、境界は尾根になってるように思える。

ただ、何ヶ所か山梨側が急峻になってて、特に夜とかに左に寄った途端に滑落してしまいそうに思えた。また、右の写真のように木が覆い茂ってるところもあって、歩きにくい/走りにくいからかもしれない。ただし、後者は整備で克服できそうで、理由では無さそうに思える。逆に、右の写真は勝手な思い込みで、登山ルートは他の箇所かもしれない。

 

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西原峠。そのまま進んで、三頭山から都民の森のバス停まで行くとの案も頭の隅にあった。バスの時刻にも間に合うかもと思ったんだけど、疲れなどから諦めた方が良さそうと判断した。(後述するけど、結局その方が良かった。)

 

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数馬の湯というか仲の平への道は雪がたっぷり。アンテナの所というか、国定忠治の遠見の杉の直前までずっと雪道だった。その後も時々雪の吹き溜まり。 右の写真が、そのアンテナの所。

和田峠から西原峠まで、数グループに遭遇した程度。数グループといっても、ソロが半分くらいで、後は2,3人の人達。西原峠から仲の平のバス停までは遭遇ゼロだった。

 

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数馬の湯。ゴール。 建物の周りは、除雪の雪だろうか、まだ雪がいっぱいだった。

到着は16時近くで、お風呂や飲食は余裕かなと思ったら、今日は営業時間短縮との張り紙。ラストオーダーが17時になってた。武蔵五日市行きのバスは、17:32と19:17。ラストオーダーのことを考えると、17:32のバスにしておきたい。そうなると、お風呂を30分くらいで切り上げないと行けないと、少し焦りだす。焦りのせいか、スパッツや靴下を脱いでどこに入れたか記憶があやふやだった。風呂上がりに、落としたかもと係の人に訊いたりした。

なお受け付け時に、この前の豪雪時はどうだったか聞いてみた。8日間休業と言ってたと思う。近くで雪崩が発生して道路を塞いだそうだ。思うに、都市部の平坦な道の様子を流しながら、除雪をとTVなどで出るけど、山中だと除雪も二次災害に注意しながらだからスムーズには行かないんだなと、改めて認識した。

ちょっとバタバタしながらお風呂を済まして、ビールや冷や奴、コンニャクなど。美味しかった~。 ちなみに、西原峠への到着が15時少し過ぎ。そのまま三頭山方向に向かって、都民の森でのバスに間に合ったら16:45発。数馬の湯への到着が17時過ぎになって、食事できない羽目になった事だろう。まっ、西原峠で断念して良かった~とつくづく思った。

 

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休憩所というか食堂の、暖炉。昨シーズンはなかったように思う。

 

ほろ酔いで数馬の湯を後にしてバス停に。ベンチでは真ん中を開けてて、こちらが近づいても詰めようとしないので、真ん中に座らせてもらった。乗車の時には、先に乗ってもらったけど、、、。

都民の森からの乗客はいなくて、数馬の湯のバス停で5人が乗り込んだ。皆登山姿。尾根ではほとんど人に遭遇しなかったので、案外多いとの印象。

バスの中から、豪雪の様子が残ってるか時々注意した。雪崩はここかなというところが分かったし、山行記に出てくる上川乗(だったと思う)のバス停脇の小屋崩壊も気が付いた。歩いたりすれば、まだまだいろんな所の豪雪での痛手が目に付いただろうが、、。

 

武蔵五日市線など電車でウトウトとしてたら、目の前の席の人はパンとかむしゃむしゃ食べてジュース飲んで夕食みたいだったので^.^;、別の席に移動したり、秋川だったかドヤドヤとスポーツ少年団が乗り込んでゲームなど。その後もバスの待合とかバスの中で変かなと思うような人がポツリポツリ。過敏すぎないか?と自分に言い聞かせながらも、街中の方がどっと疲れる感じがした。

 

距離は、24kmとしておく。次回は、少し距離を伸ばしたハセツネ試走にチャレンジするつもり。コースタイムは以下。

08:54 陣馬高原下バス停

09:37 和田峠

10:05 醍醐丸

11:05-26 三国山

12:50 日原峠

14:24 数馬峠

15:06-09 西原峠

15:58 数馬の湯

 

 

追記(20141225):”木の周りだけ雪がないのが余りに多くて、なんでか気にしだした”って書いたけど、用語があるようだ。「根開き(根開け)」「根回り穴」。木の雪が溶けて根元に落ちてきて、幹の周りの雪を溶かすためとか。ただし、細部では分かってない事もあると書いてるサイトも見た気がする。

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