奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

二ノ塔→菩提のつもりが、ヤマトタケル足跡へ寄り道

今日は天気は良いけど少し体がけだるくて、丹沢辺りで余り長くない距離でのトレーニングにしておきたいと検討。13日に書いた「烏尾尾根と堀山の家~二俣 これで塔ノ岳・表尾根のルートをほぼ踏破」を思い出して、下山を二ノ塔→菩提というプランにした。なお、相模上臈不如帰(サガミジョウロウホトトギス)探しや撮影もやったけど、細部記載は省略。

 

最寄り駅への道でも、天気は良いのに富士山は全く見えず。霞んでる。秋のこの季節でも見えにくくなってて、これからの秋・冬でもそうなのかな~と少し先が憂鬱な気分になった。 上りや尾根では、イワシャジンやホトトギス、アザミ(ノアザミ)が所々で咲いてた。鳥のホトトギスの方は「不如帰」って書くけど、山野草ホトトギスは「杜鵑」と書くそうだ、今回再確認で知った。

それまでも何度もチクリとしたけど、アザミが結構生えてる所で、ちょうどハリ(鍼)を打たれたような感じの太腿にチクリがあった。軽い(ほんのりとした)しびれも発生。2箇所だったけど、片方はほんとにちょっぴり。一瞬ヒヤリとして、アザミって毒性強いとは書いてないよな~とか、毒性強ければ刈ったりするはずとか思いながら進んだ。

ちなみに、今日の下は、CW-Xのスタビライクスモデルのタイツにゲーター。アザミの事は少し気にしててタイツで武装したつもりだったけど、(以前もそうで)案の定駄目だった。なお、尾根に出て休憩の時に軟膏でも塗ろうと思ったのに、持ってきてない。気にして用意したのにリュックに入れなかったようだ。消炎剤じゃ返ってヒリヒリしそうで(というかやらない方が良い?)、少し水で擦る程度にした。ハリ(鍼)って、疲れた筋肉を刺激するもので、ハリ(鍼)そのものが特殊というわけではないのかもしれない。

三ノ塔の直前では、岩の下のキキョウが良いアングルに撮影できそうと思ったけど、帰って見てみたら、構図とピントが良くなかった。

 

三ノ塔のお地蔵さんは春夏バージョンのまま? 尾根では、案の定、富士山は全然見えず。三ノ塔界隈は木の階段用と思われる資材を置いてあった。非難小屋に近づくと、石や金属の資材も置いてあって、作業の人もいた。三ノ塔の頂上はそんなに狭くは無いけど、ぬかるみとか南側の崩落を考えると、冬の前に補強しとこうとの作戦かもしれない。

 

二ノ塔→菩提は、最初から狭い道。基本は土の道で、所々石が混じる感じ。木の階段はあったかもしれないが、そう多くないと思った。ただしトレラン視点では、道の両脇から草が覆ってるが少し難点。トゲのあるのじゃないのでタイツとかならノープロブレンだけど、素足部分は擦れてしまう感じ。

 

ところが!、途中で「日本武尊足跡」なる木碑があって、三叉路。ヤマトタケルの足跡というわけだ。登山ルートはまっすぐだけど、ちょっと寄り道しようかと行ってみたら、結構下ってく(戻るには上る必要あり)し、方向的に離れてく。そんなに時刻的に遅くなってるわけでもないし、道はしっかりしてるし、ヤビツ峠というか富士見山荘跡などが近いから、どうにかなるだろうと進んだ。

日本武尊足跡は、鳥居があったり紙垂(しで)があったりと、それらしい雰囲気。ただし、紙垂は吹き飛ばされて土の上というのが多かったけど。また、それらしい説明は見当たらなかったような気がする。

ふと奥多摩での登山道脇の「顎掛岩」の事を思い出した。岩があって、そこに説明がある。ヤマトタケルが顎を乗せて、関東平野を見渡したというものだ。その箇所よりも、今回の「日本武尊足跡」の方が神話性というかミステリアスというかそんな雰囲気がした。

で、見学して戻ると、近くの「日本武尊足跡」の木碑の所でも三叉路になってて、そのまま下るか、また尾根に上るかの選択が必要だった。(ちょっと大袈裟だけど)「えいやっ」で下る事にした。今日は日が差してたので、見る見る元の二ノ塔→菩提のルート=尾根から方向的に違ってるのがわかるし、向こうの尾根がそのルートだろうが離れてく。そのまま走ったけど、二ノ塔近辺と同じく狭いながらも走りやすい。ただし、素足だと両脇の草で擦れるのがトレランには難点か。

 

しばらくしたら、木々の間に空、そしてパラグライダー滑走台とわかる風景が見えてきた。菩提峠。やっぱりそうか~と思って下りながら、菩提方向にいけるのかなと考えながら走っていった。こういう時に限って、登山地図を持参してない。

以前、ヤビツ峠→塔ノ台経由で、菩提峠まで来たことがあった。その後は、ゲート先の砂利の林道を登って、ヤビツ峠→二ノ塔のルートに合流した。その時の菩提峠界隈のイメージを思い出そうとするけど、菩提方向の確認はしてないような気がした。

菩提峠に到着。その小さな登山道の入口には「日本武尊足跡」なる木碑があった。踏み固まってるのは、峠から二ノ塔を目指す人達が少なくないからだろう。ちなみにそのルートは「山と高原地図」(2010)には出てない。「東丹沢登山詳細図」にもルートは出てないけど、日本武尊足跡のポイントは記載されてる。 峠まで降りたら車は多いし人も出てるかもと思ったけど、車は多かったもののまだ14時ちょい過ぎで人が見当たらない。丹沢の地図の掲示があったけど、山々の関係図で、その界隈の林道の様子までは出てない。一応勘で、ゲートの脇を通ってアスファルト道路へ向かった。

 

以前、日向薬師方向から林道に出て、ずーーっと進んでみたら、途中で行き止まりだったという苦い経験がある。それが思い出されて、ゲートの脇を通る際も少し躊躇した。(逆に、戸川林道へや三ノ塔牛首などを通る林道があったと思い、その林道かそれに通じるだろうとの思いもあった。) アスファルト林道は、そう荒れてないし、崩落してる所(崩落した石が道路にはみ出してる所)も無かった。ある意味走りやすいけど、それは下りだから。上りだと結構きついかも。

また、当たり前だけど、案内が皆無で菩提まで行けるか不安になった。途中での分岐で菩提の文字を見たり、1,2箇所だったと思うけど、案内板みたいなのを見たときには一安心。

とにかく下って、上のほうに何か見えると見てみたら、二ノ塔→菩提の道標。「あれっ、アスファルト道路脇に掲示があったっけ?」と、もう一度見直したら、木の棒を立て掛けてあるとこがあった。そこからの小さな道をちょっと上がったら二ノ塔→菩提の道標というわけだ。

そこから100m程度、少しカーブを過ぎたら、ゲート、そして「葛葉の泉」が見えてきた。ゲートの近くに登山道があるはずと意識すれば、二ノ塔への道標を見落とす事は少ないかもしれない。

「葛葉の泉」は初めて。名前だけは聞いた事があるような気がするけど、(すみません)ちょっと整備されすぎてて拍子抜け。また自分の味覚感覚だと、丹沢の他のとこより、少しあっさりしてる水だと思うけどどうなんだろう。

小ペットボトルに水入れてたら、車が近づいてきた。こっちはさっと菩提方向へ。最近の自分の場合、どうも”水汲み組”と相性が良くない。(話して欲しいわけじゃないけど)言葉交わす人は皆無。ポリ容器が半端な数じゃないし、大袈裟に言えば水入れに目が血走ってる感じ。今回の人も、ポリ容器が車から落ちたけど、蹴飛ばすというかそれに近い扱い。今回は避けてよかったな~との思い。

菩提への道は、狭く感じ歩道がなくて危なっかしい。時々早歩きに変えたけど、、、。 ほんとは菩提へ進むつもりだったけど、菩提原バス停への道を進んだようだ。

機織りの音がして見てみたら、機織り機が数台。少し興味が沸いたけど、学園活動の一環のようで、今回はパス。

途中に新東名高速道路の予定地の小さな掲示。2.3年前に日向薬師方向に向かった時のグラウンドの近くでも見た気がする。なんか新東名高速は結構丹沢の山々に近いんだとの印象。大倉に向かう際に新東名をくぐるようになるのかな~とか、奥多摩の周回道路近くほどでないにしても少し興ざめになって行くのかもとか、色んなことを思った。

そろそろバス停があっても良いはずなのにと思いながら進むけど、なかなか現れない。ちょうど人が通りかかったので聞いたら、見える信号機の近くと教えてもらった。50m位先。着いたら次のバスまで10分位で、ある意味ジャスト。歩道脇でさっと着替えて、ジュース飲んで、ストレッチして少し待ったらバスが来た。それで秦野駅まで。

 

途中の道の様子見たけど、不二家(守衛所?のペコちゃん達という人形がかわいい)とか色んな工場があるせいか歩道があったりするけど、その割に狭くなる所もあって車が多い。 秦野駅までのバスの中で(以前の塔ノ岳で御来光の際の)秦野駅→蓑毛とかの対比をしたけど、蓑毛への方が歩道がそこそこあって、歩きやすい/走りやすい。菩提→二ノ塔のコースは車でなら便利かもしれないけど、登山道での草むらの件もあって、自分の場合(特にスパッツなど脛露わの)トレランでの利用は少し難しい気がする。またバス停にトイレないし、「葛葉の泉」のも工事現場などのような簡易トイレだ。少し(結構?)不便に感じる。なお、近くに屋外活動センターなるものがあったが、ふらっとトイレなどを利用できるかは?? 

 

秦野駅は、来週のたばこ祭りのディスプレイをやってた。通路の人の関係もあって写真撮影しなかったけど、お風呂の関係で下りた東海大学前駅でも同じディスプレイをやってたのでパチリ。なお、東海大学って今日も授業をしてたのか、学生らしき人が多かった。祝祭日に関係なく、月~金を授業にしてるのか?? お風呂や駅からも富士山は見えず、、、、。

 

結果的には走った距離もそう長くは無くて、残った二ノ塔-菩提のコースも踏破したけど中~小の達成感。でも、まっ仕方ない。

 

 

追記:帰宅して、秦野とヤマトタケルとの関係を調査。「秦野 ヤマトタケル」での検索。どうやら神話では、菩提で休んで二ノ塔付近の岩を踏み締めると湧き水が出たそうだ。「日本武尊足跡」はそれに該当し、足跡というよりも湧き水を祀っているんだろう。また秦野市鶴巻の石座(せきざ)神社には、ヤマトタケルが腰掛けた巨石をお祀りしてるとの事。吾妻神社(秦野だと特に「吾妻山」)はヤマトタケルを祭っているそうだ。結構秦野は、ヤマトタケルとの係わり合いが深そうで、良い勉強になった。(秦野と秦氏のことは結構書かれてるから、あの界隈の歴史(古代史)も結構面白い。)

 

菩提峠から下った林道には2箇所ほど他の林道との分岐があった。確認したら、1つは戸川林道へや三ノ塔牛首などを通る林道だった。以前から、トレーニングに使えそうか試走してみようと思ってた林道。はっきりしたのはメリットだったけど、菩提峠から大山方向への良い道が無い。分岐で蓑毛-ヤビツ峠のバスなども通り道へ通じるけど、走った後にあの道を通るのは相当辛い。

 

やはり、富士見山荘跡-ヤビツ峠の道を利用した方が良いのかな。その後、柏木林道(登山道)を利用して、大山方向へ。蓑毛越-高取山の間にもいくつか林道があり、それらを繋げるコースができるかもしれない。いつかチャレンジしてみようかなと思う。

 

 

 

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