先週に衝動買いに近い状況で、ガーミンのGPS ForeAthlete 15Jを購入。自宅回りで使ってみて、昨日の「奥多摩・ドラム缶橋~三頭山~醍醐丸~陣馬山~高尾山」で、実際の長時間トレランで使用してみた。少しまとめてレポ。
2万円を切る、言わばGPSウォッチでのエントリーモデルといった感じかな。 ガーミンにはさらに低価格の10Jというのがある。カタログスペックでのGPSを使いながらのバッテリーが、10Jは5時間、15Jは8時間である。
以前に自分のブログで「トレラン向きGPS」というのを書いた。その当時から使っているのがガーミン「Foretrex 301J」。トレランで、初めて行く時(コースが不安な時)には必須になっている。 ただ、コースがわかっているときには、大きくて重く感じる。
そこで、コースはわかってて、走行距離がわかる程度のGPSウォッチが欲しいな~と考えるようになった。スポーツウォッチでのラップのように、それまでの時間などが分かると良いし、ラップを押した地点を記憶してると便利だ。(できればコンパス機能とかルートなども入力できれば言う事無しだけど、それらは価格との天秤。)
この前、量販店での時計コーナーで新しいGPSウォッチが出てるな~と思って見てみたら、15Jが良さそうに思えた。少し調べて、悪くないと思って購入。既述のように、自宅周りや実際的に使ってみた。
スポーツウォッチよりも厚みはあるが、大きさはほぼ同じ。 気に入ったというか、ラッキーだったのは今使ってるスポーツウォッチ(スーパーランナーズ)でのスタート・ストップ、ラップのボタン位置が似ている事。右上がスタート・ストップで、左下がラップになってる。スーパーランナーズでのラップボタンは真下のボタン。
使った感想では、、、。
1)バッテリー持ちが悪い スペックではGPS動作(トレーニングのモード)で8時間と書いてある。ところが、自宅近辺での連続GPS動作で7時間15分はあったが、他は6時間台。昨日の奥多摩の時で、6時間44分までだった。
少し厄介なのが、トレーニングモードでバッテリー切れをおこすと、パワーセーブというか時計としても動かなくなる事。ある意味、そうかもしれないとは思っていたが、昨日の奥多摩で感じたのが、ついついGPSログを取っておこうとトレーニングモードを続けてしまう点。昨日は別の時計も持参したので実質的な問題はなかったけど、時間が分からずバスや電車に間に合わない事態も起こりかねない。トレランで出向くような所はバスの便が結構少ないので、これは痛い。
バッテリー切れの前に左のように停止を促す表示(「ジュウデンシテクダサイ テイシ」)になる。なので、そこでトレーニングモードを終えれば、時計としてはそれ以降もそこそこの時間動く事になる。ちなみに、停止を促す表示が5時間半(や5時間)位で表示されたと思う。
なお、8時間なのは15の方でJは実際は処理の関係で駆動時間が短くなっているのかもしれないし、設定などで8時間動作する事もあるのかもしれない。
2)時計モードでは分までしか表示しない
てっきり秒まで表示すると思ってたら、どうも分まで。設定で秒まで表示するようにできないようだ。最初は相当戸惑ったけど、これも駆動時間を長くするための工夫かもしれない。秒表示すれば、その表示のために電気を消耗してしまうため。
多少理解はできたものの、電車の時刻に合わせて急ぐ必要があるときもあって、秒表示が欲しい時がある。例えば、八王子で八高線に乗り換えるときがあるけど、待ち合わせ時間が3分というパターンが多い。早朝の最寄り駅やそんな短い乗り換え時間の時には秒単位が気になる。画面切り替えなどで表示できるようにできないものなのか、、、。
3)スピードは時速3.5km程度以下なら表示されない
色んな表示のモードがあるが、自分の場合”時速”の方がわかりやすくてそれにしている。ところが歩き/走りが遅いと、スピードの表示をせず”____”になる。山での上りになると、結構この表示になりっぱなしで、さっきよりも速いのか遅いのか識別が困難である。どれくらいが許容範囲なのか自分でも良くわからないけど、時速2km程度までは表示しても良さそうに思う。
ちなみに、表示れなくなる限界が3.5km位かは厳密には調べてないが、時速3キロ台は目にした。
なお、距離表示が沿面距離なのか、水平距離なのか気にはなったが、明確にはわからなかった。多分ガーミンは沿面距離だろうけど、上手くわかる場所などを探しきれなかった。
蛇足だけど、充電はUSB経由で行う。最初はPCとつなげて充電すれば良いと思ったけど、早朝に家を出発する前にフル充電しておきたいとかが発生した。オプションでACからの充電ケーブルがあるけど、ふと自宅でのiPad miniの充電ケーブルが目に留まった。
接続してみたら充電できた。(一応ネットで調べたけど)あくまで自己責任。
思うに、この機種というかForeAthleteのシリーズは、シリーズ名で判るようにアスリートというかマラソン程度レベルと考えた方が良さそうだ。ForeAthleteに910XTJというのがあるけど、それは特別と割り切ったほうが良さそう。で、自分が(多少余裕を持って)使う場合は、ForeAthlete 15Jでフルマラソンのレース出場程度と思ったほうがいいだろう。トレランでは7,8時間になることは多いので、スポーツウォッチとの併用が無難に思える。
ちなみに、バッテリー持ちや時計モードでの秒表示が気になって再度調べたら、エプソンのGPSは長持ちするし秒表示のようだ。なので、エプソンのも買ってみようかと一瞬思ったけど、さすがに出費が気になった。また、エプソンの2万円前後でのGPS動作で14時間のものが実際はどれくらいもつか少し気になったし、30時間の方は(ネットでの説明書を見る限り)どうもラップなどの操作が自分にしっくり来ない。
また、ガーミンにはfenixという、より山岳を意識したGPSウォッチのシリーズも出ている。しかし、価格的には15Jの2,3倍と、それなりの価格になってしまう。
ということで、当面Foretrex 301JやForeAthlete 15Jを使いながら情報収集する事にする。10J→15Jを含めGPSウォッチは新機種が出たりバージョンアップでの機能アップ・性能アップもあるので、自分がしっくり感じる機種が出るかもしれない。15Jでは思わぬ制限を知ったので、今後での参考にするつもり。
追記(20141026):昨日偶然にも、同じガーミンの110Jを見せてもらった。電池もちがカタログ値と違うと思うのは同じみたい。ただ、それよりも驚いたのは、スタート・ストップとラップのボタン位置が15Jとも違う事。同じメーカーの同じシリーズなのに、、、。次回もしガーミンにするとしても、店頭で試してからにしようと思う。(逆にエプソンが良いのは、操作説明書がダウンロードできる点。)
その後15Jを使ってて不便に感じた点。履歴を見るのに一覧が出るけど、例えば今日で3つあると、”キョウ”、”キョウ”、”キョウ”と表示されて、区別がつかない。時刻(時と分程度で可)位の情報が欲しい。
また、履歴でのラップの情報はタイム、距離、平均ベースが自動スクロールしてしまう。ラップが多いと次ページの操作ができるけど、自動スクロールの関係もあって、実質情報を写し取れない。PC接続というかガーミンエクスプレスを利用する事でPC上で閲覧できるけど、いちいちPCとつなげるのが面倒な時もある。 後ラップでの要望としては、ラップの時間や距離が累積ではない。累積での情報も欲しい。決まった周回コースなどであれば、累積でない方が便利だけど、距離の固定しないサイクリングロードとかでの利用やトレランでは、時間や距離は累積してた方が分かりやすい。
逆に重宝してるのが、ラップ操作が時計モードでも可能な点。スポーツウォッチ(スーパーランナーズ)では出来ない。時計モードでラップ操作ができると、例えばトレランで最終バスなどで時刻を気にしながら走るために時計モードにしている時でもラップポイントでラップ操作できる。(ラップが累積で表示できれば、さらに便利なのだが、、、。)
追記(20141103):湘南国際マラソンでレース時に使用してみた。よくよく考えたら、トイレに行ったり給水所脇でストレッチしたりするので、トータルでの距離は42.195kmにはならない。レースはレースでも、短い距離とかトイレに行かずに(給水所も無駄なカーブを描かずに)計測する必要がある。そういう意味では少し困難。(公園の周回コースとかの方が分かりやすいけど、公園側の計測の精度が高いかが疑問なのでイタチゴッコ。)
ちなみに5km毎でのラップも取っており、距離情報が5.01とか5.03。1つ4.95というのがあったけど、こちらの操作ミスかコースでの位置が間違ってたか?? いずれにしろ、結構正確なイメージ。(近くのサイクリングロードでの河口からの距離表示での1km毎でも結構一致してた。)
なお、心拍計がOnになってた。こちらの操作ミスなのか、レースでのRSチップ計測機器に誤作動したのか?? こちらの操作ミスの可能性ゼロではないけど、その点よりも、心拍数Onになってたせいか高度の情報が無い。説明書に書かれているか?? 自分は心拍数(ハートレイトモニター)は今は使わないけど、利用してる人を時々見かける。使いながら高度(勾配)が分からないのは結構不便と思うがどうだろう。
追記(20141107):バッテリーマークが消える時がある。操作説明書とかには常時表示と書いてあって、どんな拍子に消えるかは?? 湘南国際マラソンとかでも発生してて、今日も発生したので、写真にパチリ。
電池持ちの件を以前書いたけど、計測中断して時計モードにしないと、帰りのバスや電車の時間への対応が出来なくなる。それを考えると、バッテリーマークが表示されないのは結構不安。まだ実験してないけど、バッテリーが少なくなったら、こまめに電源Offして対応できたりする。
バッテリーマークが表示されなくても、「ジュウデンシテクダサイ テイシ」などは表示されると思いたいが、それも表示されないとなると時計としても急に使えない状況になる。(少し距離が長かったり遅くまでかかりそうなら、時計も持参した方が良さそう。)
追記(20141109):今日は自転車(クロスバイク)で使ってみた。ラップ等の操作はスピード出してたら難しいというか危険。距離とスピードの切り替えも同様。まっこれは、ガーミンでの使い勝手がどうこうよりも、他社を含めてGPSウォッチを自転車で使う場合は共通的な事項。