奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

雲取山 2013年夏 石尾根からの展望は、ちょっとした褒美だった

雲取山、東京都の最高峰。一昨年の秋に登ったけど、長い距離へのチャレンジと、一昨年に行き着かなかった「将門馬場」への再チャレンジを兼ねて登ってみた。一応トレランで。

 

朝早く起きたけど、なんかモタモタして時間経過。奥多摩駅での、丹波行き9:30のバスになってしまった。 奥多摩駅までは、結局各駅停車。直前で結構降りて、ガラガラだった。途中で「快速ですか?」と聞いてくる女性がいたので、各停ですって答えたけど、その人は結構重装備だった。途中から連れの人が隣に座って、「アイゼンで重い」とか言ってた。一瞬雲取山などで雪が残ってる?とか思って気になったけど、川井だったか白丸だったかマイナーな駅で降りた。トレーニングで重くしてたのか??

 

奥多摩駅のバス停に行くと何人か人がいて、リュックを並べだしたので、こちらも置いた。なんか団体さんが2,3。先にトイレ行ったり準備運動して再度列の近くに行くと、時々声を出してる人がいた。どうもうしろの方の団体さんが、前の方の団体さんの後から電車で来たメンバーがどんどん前のグループのリュックに追加するのが気にくわないみたい。まっ、当然と言えば当然なんだけど、、、。(関西の整列乗車も最近良くなったと思うけど、山のバス待ちももっと近代化というか意識を変えた方が良いのかも。つうか、中高年登山者の団体わがままぶりにも時々閉口。)

結局臨時が出て、バス2台。並んでた人達は余裕で座れた。それでも発車間際にはどんどん人が乗り込んできて、立ってる人が10人はいたか。沿道の様子をちゃんと覚えて無いし、人混みでバス内の次の停留所案内が見えないし、途中で降りる人が多くても2,3人で、更にちょっと不安になった。停留所案内がガラス窓に映ってたので、ラッキーと思ったくらい。 乗り込んだバスで、目の前に立ってた若い子は、大きなリュックを背負ったまま。すぐ近くの席に座った人が、手で退けようとしたけど気づかない(気づかないふり?)。こっちも多少嫌な気分。

 

結局鴨沢では、立ってた多くと、座ってた2,3人が降りた。それでも合計10人はいなかった。多くは終点の丹波とかに行くんだろうかと思いつつ、どこか超人気のある山があるのかもしれないが良く分からない。また、大きなリュック背負って迷惑かけてた人も、鴨沢で降りちゃった。うーんと思いつつ、余り気にしないことにした。

ちなみに、ドラム缶橋(浮橋)の通行止めの件は、奥多摩駅のバス停での行き先案内のところに掲示してあったり、係の人がしゃべったり、運転手も停車バス停近くも含めて2,3回述べてた。

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鴨沢からの奥多摩湖の様子。結構渇水

駐車場脇でスタンバイ。薄手の長袖(Finetrackレイヤー2、その下にレイヤー1)、少し長めのスパッツ。手袋は途中で着用、サングラスは用意したけど使わず。最初からゲーター装着したけど、多少暑い気もして当初はチャック半開き。水は350mlと500mlを2本づつ。終盤で飲み干すように飲んだけど、実質1200ml程度で済んだ。おにぎり3個入れてたけど、食べたのは2つのみ。他に小型羊羹とかアミノバリューサプリメント数包やキャラメル類。今回は、GPSにルート設定しておいた。ヘッドランプは用意したけど使わず。

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登山道前のアスファルト/コンクリート道路脇に咲いてた花。赤い方が気になってパチリ。百日草の一種か??

 

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今回は、七ッ石山へのまき道の、一番低い方の道を選択。写真での左側の道を進んだ。
一昨年の秋よりも人は多くて、人がいないな~と思ってもカーブを2,3回曲がると人が見える感じ。今回のまき道は初体験だったので、当初少しコースとしての不安もあったけど、危惧。また、結構慣れた人や愛想のいい人が多くて、こちらが恐縮するくらい。後から「すみませーーん、○側通りまーす」つうと、手信号で返してくれたり「どうぞ~」と返事が来たり、、、。まっ、2,3人とか無愛想な人もいたけど、、、。

 

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富士山。見えはしたけど、右半分(富士吉田側?)は雲に覆われてる。案外、風が強いということだろう。

 

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(自分にとっては雲取山名物?)自転車ライダー。七ッ石山へのまき道でも遭遇。なお今回は、写真の人との2名のみだった。

 

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頂上間際の山道の様子。 一昨年の山行時の写真のイメージが強くて、風景的には少し拍子抜け。影響したのは空の色なのか、木々の緑が濃すぎなのか、山道の水はけ路の関係なのか???  右端の写真は、(定番の)ブナ坂方向。写真の中央にうっすらと見える山々で尖ってるのが、多分大岳山。

 

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頂上。頂上には10数人いたか。

木碑の近辺は、写真のことを思って人はいなかったけど、そこそこ混んでた。自分も写真撮ってもらったり、撮ってあげたり、、、、。 ただ、2回目ということやソロだったこともあり、達成感はちょっと少な目。グループ登頂なら「やったー」と叫ぶところなんだけど、、、。天候もだけど、今回は途中から筋肉の関係か踏ん張りがきかず。そのため、どうも走ったという印象が薄かったのが理由かも。

多少意外にも頂上に近づくにつれて、虫が増えてきた感じがあった。頂上でおにぎり昼食にしたけど、時々手で払った。下る直前で、虫除けスプレーを使おうとしたけど、限りなく液無し。(既に次のを買って)使い切るつもりで持ってきたけど、少し液を補充しておけば良かったと思ったくらい。

また、避難小屋脇のトイレは、小は利用禁止。大は利用できたけど、「鍵掛かりません」の掲示。ちなみに避難小屋の温度計は18度を示していた(と思う)。

結構暑くて、スパッツを裾を捲り上げて走った。頂上では少し冷えてきたので普通に戻したけど、下りだしたらまた捲り上げた。ランニング用の手袋の中では少し厚手(登山的には超薄手)のを持参して、頂上近くでは両方利用したけど、下り始めたら片方のみにした。

ブナ坂で、(多分)バスの中で大きなリュック背負ったままの子を見かけた。今日はテント泊なのか、、、、。 鴨沢からブナ坂までで、追い越した人と行き交った人は、それぞれ50人近かった気がする。(ちなみにブナ坂以降の石尾根では、七ッ石山近辺でソロ2名、鷹ノ巣山避難小屋近辺でソロ2名、尾根の氷川辺りでソロ1名、奥多摩駅直前でカップル2名と、皆無に近かった。) ブナ坂→七ッ石山は、当初駆けたけど、すぐにゼエゼエ。ストックを利用しながら登った。

 

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今回は、石尾根を、なるべくまかずに山頂をいくつか踏破することにした。(一昨年は、ほとんどまき道利用)。 最初はわりかし走りやすい道だな~と思ったり、樹木が途切れて展望の良い所では富士山も見えて悪くない道と感じたけど、、、。段々草花が覆い茂ってることや、ちょっとした石や、土のデコボコが気になりだした。

 

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赤っぽい花びらが落ちてると思って、脇を見てみたらツツジ。尾根では、ミツバツツジがまだ咲いてる箇所もあった。

 

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悪くないコースなんだけど、膝とか筋肉が痛み出す、、、。上り下りで、結構急なところもいくつかあった。ほんと、展望は最高のコースと言っていいんだけど、、、、。 真ん中の写真は、奥多摩湖の様子。渇水の様子が、ありあり。

 

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鷹ノ巣山避難小屋が近づいたら、何か気配。シカと分かったけど、すぐにカメラで撮影できず。ちょっと残念と思って、まだいるかなと息を潜めていたら、山道に。抜き足差し足で近づいてパチリ。 その前から虫の多さには閉口して(丹沢の)”ヒル”のことも考えていたので、シカがいるということは、この辺りでもヒルがいる/出るようになったのかもしれないと気になった。 シカに気を取られてこともあって、2個目のおにぎり昼食は立ったまま。

ちなみに、石にへばりついたような虫の集団を2,3回目にした。暖かいのを求めてだろう。体温上昇とか二酸化炭素の排出などで、自分にも虫が寄ってくるのか??

 

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鷹ノ巣山への頂上への道。きつーーい。食事休憩したはずなのに、どっこいしょ状態。 でも展望は最高~。今日1日の中で一番の達成感というか、思わぬプレゼントといった感じ。天気が良ければさらに言うこと無しなんだろうと、つい再チャレンジなどが頭をよぎった。

 

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尾根と青梅街道(熱海など)との分岐。


実は、今回目標にしていたもう一つが、”将門馬場”。一昨年も気には留めていたけど、まき道利用ということもあったし案内もなくて素通り。今回は多少下調べもして、GPSに登山道上の近いポイントも入れておいた。

しかし、(雲取山からなら)通過する城山などで山頂の掲示がなかった/見つからず、位置関係が漠然として、将門馬場への入口を見つけられなかった。この辺りかなと“勘”が働いてGPSを操作したけど、文字化けなのか良く分からず。初コースでキーとなるポイントの場合は、近くでウェイポイントを数ポイント登録するとかしないと走りながらじゃ分からないな~と考えながらランした。

六ッ石山(のまき道)になったら、一昨年はこの狭い道に2人が座り込んでるのを見たな~とか、多分将門馬場は過ぎたかな~とか思いながら駆けていった。登山道の六ッ石山頂上との分岐で、休憩しながら地図を確認。案の定、通り過ぎてた。がっかりしたしたけど、反省というかポイントの付け方で得るものはあった。

多少言い訳すると、”将門馬場”は尾根の登山道からの分岐しての登山道は無し。そして石尾根自体の大抵がそうだけど、地名表示やコース案内が皆無である。しかも、自分でここからかなと思えたポイントからの道には、木が横に置いてあって作業道かなと思えてしまった。 六ッ石山頂上との分岐地点で時刻は16時半前で、時間的には引き返しても良かったんだけど、筋肉の疲れもあってその気にはなれず。そのまま奥多摩駅方向とした。

 

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三ノ木戸林道との分岐。一昨年は三ノ木戸林道(方向)を利用したが、11月だったこともあり、ここを少しくだったところでヘッドランプをオンにした。 一昨年は、ここの分岐通過が16:15で、今回は16:46。今回の方が、気分的に余裕を持って通過した。やはり日照時間の差が大きい。

 

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そこからの石尾根は、結構走りやすい所が少なくなかった。ただ、木の根道とか粘土質の狭い道などもあるし、石の混じったり急勾配の所も所々。

「トレランには悪くないかな~」と思いながらも、石尾根利用は距離などが結構キツイ。奥多摩駅からだと、小屋(売店)が無い。トイレ、水場が鷹ノ巣山避難小屋までない。次回”将門馬場”へはリベンジしようかなと思いつつ、奥多摩駅から石尾根利用が頭を掠めるも、それらが気になった。そんなことを考えながら、奥多摩駅方向へ。

 

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奥多摩工業が見えて、一安心。

 

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草が覆い茂ってるところがあって、トレラン格好にはきつかったけど、50メートルくらいで良かった。階段降りたらアスファルト道路。

 

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GPSにコース入れる時に、道路と登山道が何度か交差するので疑問に思ってたけど、最短に行けるように人家や廃屋の脇が登山道になってた。

 

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神社の脇を過ぎると、すぐにまたアスファルト道路になったけど、その近辺が少し入り組んでる。右端の写真で左方向が登山道で、写真での橋のような所を過ぎて神社に向かう。

 

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しばらく下ったら、大きな杉の木。一昨年の三ノ木戸林道経由時もここは見た記憶がある。ただし、その前からの記憶が結びつかない。 どうも上の写真での、橋の下を通過したようだ。一昨年は夜だったし、三ノ木戸林道を下ったけど、なかなか駅が見えない。また駅近郊の光が見えても、なかなか近づかない感覚が長かった。夜で、駅近郊の光が見えて急いだこともあって、橋には気づかなかったのだろう。

 

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奥多摩駅近くの青梅街道との分岐ポイント。コンビニ脇から階段を利用するけど、おもてだった掲示はないようだ。

奥多摩駅までもジョギング。駅脇のトイレを利用して、外のベンチで軽く着替え(ウィンドブレーカーの着用程度)。トイレ前にタワシとかが置いてあったので、靴やストックを水洗い。前からあったんだろうけど、今回初利用。

最後のおにぎりを食べたり土産見物しようかと思ったけど、数分後に電車が出ると判明して、急いで駅ホームへ。その後、河辺での温泉利用とした。

 

河辺の温泉(梅の湯)での湯上がりは、久々にビール。しかも今回は2杯。ここ数回、梅の湯では冷や奴と”イカゲソマヨネーズ焼”を頼んでるけど、どちらかが品切れのケースがほとんど。今回は冷や奴が品切れで残念。

 

ほろ酔いで電車に乗って、自宅の最寄り駅での最終バスに間に合うか気になった。乗り換え後とかに再度操作してみると、八高線利用でも間に合いそうになった。行きもそうだけど、どうも利用してる路線情報(Yahoo!)は算出間違いをすることが多い。八高線青梅線奥多摩線が絡むのが理由なのか???

 

今日の距離はGPSラッキングから35.7kmとしておく。(超おおざっぱな)コースタイムは、以下。

10:20 鴨沢バス停

13:05-21 雲取山

17:50 奥多摩駅

 

一昨年は、多少コースが違うけど、8時間10分で、そこそこ短縮している。一昨年はまき道利用だったので、更に短縮したとも言える。ただし、今回は筋肉痛が結構気になったので、改善理由が??? むしろ一昨年は寒さでスピードダウンしてしまったと考えるべきかもしれない。

 

なお、帰ってから他の人の山行記読んだら、奥多摩駅から石尾根経由の雲取山へのピストンの書き込みもあった。残件的に”将門馬場”へも行きたいので、検討はしてみる。が、筋肉痛とかが治まればだし、ハセツネ前には別のロングコースをチャレンジしたいので、少し先かな。 また、帰ってから思い出したけど、パソコン遠隔操作の事件で、雲取山でUSBが見つかったりした。雲取山まで登れるのなら、そのエネルギーを別なことに使っても良さそうなのにと、ふと思ってしまった。

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