奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

高尾山-陣馬山ピストン シモバシラが満開

今日は、元々は奥多摩にするつもりだった。ところが、そこそこの時間には起きたけど、寒かったり冬装備のための準備に時間がかかってしまった。テルモスにお湯を入れるとか、他にも防寒装備をどの程度にするか天気予報を色々チェックしたり、、、。で、多少悪い予感はしながらも、駅についてから到着予定時刻などを調べたら、奥多摩駅からの午前のバスに間に合わない。奥多摩駅に10時半近くに到着してしまう。バスは9時半過ぎなんだけど、それ以降での目的地へのバスは午前中なしという路線。

 

駅への道で丹沢方向は白い所が所々あって、尾根は昼になると結構ぬかるんでしまうとの予感。奥多摩方向は、今回予定してた以外では良いのが思いつかない。無いわけでもないけど、季節が冬だし今日は寒くてヘッドランプを使うのはなるべく避けたい気分。

 

八王子の乗換えで、仕方ない(?)高尾山にするか~と考えた。服装もテルモスなどもちょっと大袈裟かなと思ったけど、仕方ないというか装備が足りないよりはまし。

 

割り切ったら、いつものようにまずは高尾駅で、おにぎり屋さん。今回は、広島菜と安芸菜のおにぎりにした。他にも食べてみたいのがあったけど、最寄り駅への途中でおにぎり2個も買ってしまって、今回は2つのみ。こんな事ならコンビニでのオニギリをゼロか1つにしとけばよかった、、。また、最初の奥多摩案は初コースとのことで、GPSにコース設定して持参していた。高尾山-陣馬山では不用で、逆にGPSウォッチの方が距離確認などに活用できたのにと、それも悔しい思い。(GPSを無理にリュックに入れる気にならず、腕に装着したまま。でもOnしたのは10秒程度だった。)

 

なお、高尾駅の階段脇に駅内の名所みたいな文言掲示があった。最古の線路や機銃掃射の跡。そう言えば、後者を写真に撮ってないかも。次回にでも探してみる。

 

 

高尾山口駅ではトイレを改修してて、着替える場所を探たり装備の関係で手間取ったけど、9時半前にはスタートした。服装は、CW-Xのタイツと、上はファイントラックの1,2,3番。電車とかでは防寒のウェアをさらにその上に着てたけど、それらはリュックに。他はゲーターとか手袋、耳当て。ちなみに手袋は、岩場とかを走り用の手袋ではすぐ痛んで工事用の手袋を買ってて今回はそれにした。マジックテープで固定できるのが良い。(登山用は着脱で布部分がめくれて、時々いまひとつ感が気になってた。ただし、まだそんなに寒くないだろうとそれにしたけど、やはり工事用では冷たかった。)

 

手袋は、今日で登山用だと暑すぎだったかもしれないけど、やはり登山用にしてた方が無難と感じた。ファイントラックの1,2,3番は、走ってる最中は暑い位で腕まくりなど。ただし陣馬山山頂では少し長い休憩ということもあって、ブルブル。冬のトレランでの装備なり服装が悩みどころなのを痛感した。特に今回は当初案からの変更だったので、なおさら。

 

軽量ダウンやテルモス、カップの類をリュックに。おにぎりや行動食以外では、今シーズン初のミニチキンラーメンや最近自宅でも気に入ってる日東紅茶の「しょうが&ゆず」など。ストックは折り畳み状態で最初から手持ち。セッティングしたのは、高尾山山頂。ストックはゴムキャップ無しで、(高尾山としては)多少言い訳だけど、大抵は手持ちしてガレ場とかで利用する程度にした。テルモス以外での水は、ハイドレーションに1リットル、300mlのペットボトルを持参した。

 

ロープウェイの清滝駅脇からはマイナーなルート。帰りも同じルート。山頂までの行きで30人位遭遇して、帰りは3(ソロorグループ)といった程度。行きでも結構気持ち良く走れた。所々紅葉あるし、東京スカイツリーも見えた。

 

山頂近くのアスファルト道路で、少し先でカメラで撮影してる人達が目に入った。もしやと思って、自分の近くを見てみたら、”シモバシラ”。「あっ~」と叫んでしまった。近くの男性が怪訝な顔をしてたけど、その撮影してた人達と「全然期待してなかったのに」とか「他も良さそうですかね~」「他って○○?」とかの会話。いや~、幸先良い。奥多摩案からの変更だったので多少気落ちしてたけど、吹っ飛んだ。(シモバシラって、氷がはみ出すみたいな表現が正解だろうけど、ここでは”咲く”といった表現を使う。)

 

山頂からの富士山もまあまあ。ある意味満点に近いんだろうけど、自分的には少し雲が出てて、90点くらい。ただそれも、気持ち的には奥多摩案からの変更での気落ちをさらに吹き飛ばした。

 

当初からの予定もそうだったけど、高尾山近くでシモバシラを見たこともあって、陣馬山まではほとんど巻き道を利用。シモバシラの見所は(全部?)巻き道。走るスピードはそこそこだったけど、シモバシラが見えるたびに一旦停止というか駐車状態&撮影で進んだ。

 

撮影してる人達は皆笑顔。そりゃそうだ。気分が良いせいか、こちらも色々会話。やはり今年というか今日は、今までよりも数段良いというのが皆さんの感想。ちなみに、昨日もシモバシラは咲いてたし、雪も降ったそうだ。

 

小仏城山近くももちろんだけど、景信山を過ぎても、注意すると登山道脇にシモバシラを見ることができた。今まで小仏城山を過ぎてからは見かけたことがなく、「へっ~」と思いながら時々撮影した。撮影してると声を掛けてくれる人もいるし、こちらもちょっと話したりした。陣馬山界隈にも咲いてたとか見所のヒントを言われたりした。ヒントというのは少し語弊で、元○○の所のが凄かったよと言われたんだけど、こちらがすぐにピンと来なかったもの。

 

小仏峠では、地図を広げながら確認してるトレラン姿の女性。道が分からないわけでもないだろうと思いながらも、「あっちが陣馬山、こっちがバス停」と言いながら指し示した。「あっ、大丈夫です」との返事。その女性は結構速くて、こちらが写真撮影してる最中に「見晴らし良いですね」とか言われて抜かれてしまった。大会でのエイド設営などの確認だったんだろうか???

 

なお、途中で、木をコツコツと叩く音がした。キツツキの類かと思って見渡したけど、それらしい鳥を見つけるには至らず。ちょうど写真撮影している前後で、近くを通ろうとしたグループの1人から何を撮影してるのかとか「キツツキ?」とか言われたので、キツツキではなくてコゲラの方かもと述べておいた。(実は今まで、キツツキとコゲラって違うものと思ってたけど、確認したら、そもそもキツツキという鳥はいないとのこと。キツツキ科キツツキ目というのがあって、そこにアカゲラコゲラが含まれる。キツツキ目の中で多いというか広まってるのがアカゲラ。なので、返事としては、アカゲラではなくてコゲラだろうと返事すべきだったと言える。)

いずれにしろ、そうやって色んな人と会話しながら高尾山-陣馬山を走るというか登ったのは、初めてだ。走る際もそんなに混んでないし、事前に察知してや声掛けで結構避けてもらえた。気分良く走れた1日。

 

 

陣馬山では、テルモス使ってラーメンやらおにぎりで食事兼休憩。風が結構冷たかったけど、リュック内の軽量ダウンなどは出さなかった。ただし、多少ブルブル震えたり寒さを我慢。

 

その後、さっき教えてもらった見所の心当たりをグルグル。少し歩いた斜面でもシモバシラを見かけて撮影。そうこうしてたら、山おばさん二人連れ。その後を追う格好になった。道譲りましょうかと言うので、狭いしすぐ近くが合流ポイントだし、見所をキョロキョロしてるからそのままで良い旨を言ったら、結構な数のシモバシラが遠目に見えた。その事を話したら、その二人連れは朝に見たとのこと。向こうは下山だったけど、撮影してたら、こっちの方にもあるよとか教えたりしてくれた。

 

いや~、それも快適なひと時。その後に、ちょっとげんなりする事が起きたけど後述。

 

高尾山への帰りもシモバシラを多少注意しながら走ったけど、撮影頻度は少なくなった。また、そこそこ筋肉の疲れを感じてきた。途中でアミノバリュー補給したくなったし少しノックダウンぽかったので、ゆっくり歩き→小休止へ。ゆっくり歩きの際に、歩きの人に抜かれちゃった。^.^; その人が「トレランっすか。どこまで?」って言うから、「高尾山に戻ります」と。その後小休止中に、どんどん離れてく。歩きが速い。

 

小休止後追いかけたけど、スピードが上がらない。もう少し速めに補給しとくべきだったと反省しながら走ってたら、その人が道案内を見てた。こちらは巻き道で、しばらくしたら距離的に近づいたので、少し大きな声で「陣馬山へのピストンだったんすか~?」とか訊いたら「まさか~」と。小仏峠からだったかまでは聞き取れなかったけど、途中から高尾山方向へのようだった。高尾山にたどり着くのに急いでいたみたい。こちらも「それ聞いて安心しました~。では~。」と言って先に進んだ。

 

高尾山に近づくと、シモバシラも少し融けて、場所によっては朝のがウソみたいな所もあった。帰りは高尾山の頂上には行かず、(臨時営業の)ビジターセンター脇を通って3号路の方へ進もうとした。奥高尾の入り口にビジターセンターまで312歩という掲示があったけど、もう少し少ない歩数でも辿り着くと思えた。また、巻き道というか5号路にはコンクリートが流れ出ており、来シーズンには綺麗にするのかしらと思ってしまった。高尾山にしては、興ざめ。

 

ビジターセンターでは、ちらっと地図を見てたら、ビジターセンターの人が声をかけてきて会話。シモバシラが綺麗だった事や、初めて高尾山直下のポイントで見たことなど。高尾山直下のポイントはビジターセンターから近いので、聞かれたらまずはそこを教えるそうだ。(自分も以前にビジターセンターで聞いた気がしたけど、その時は気候条件が悪くて咲いてなかったのかもしれない。また、ちょっと別の所のような気もして、今回のポイントは注意してなかったように思う。)

 

その後の下山も朝と同じマイナーなコース。ほとんど人はおらず。ここは超気持ち良く走れた。

 

今日も八王子の「ふろッぴィ」でお風呂にしようと思っていて、送迎バスの時間が気になったけど、30分には高尾山口駅に到着。40分のバスにはセーフで、ちょっと急いで靴を洗ったり上から羽織ったりして列に並んだ。

 

バスを待つ列に並んだけど、先頭のグループの一人がコンクリに尻をつけてあぐらかいてパソコンを操作してる。iMac。ひぇ~、嫌な現世に戻ってきたな~といった感じ。そのグループは、大声で長々しゃべってるし。まっ、ある意味いつもの高尾山界隈での気分になっていった。(当然だけど、その人はほこりのついたズボンのままで、バスの席に着席、、。)

 

ちなみに陣馬山での嫌な思いも、数人の若いグループ。そもそも大声で話してるし、こっちが写真撮影しるのに、ぶっきらぼうに「何ですか、それ」。ほんとは黙ってようかと思ったけど、「カタカナでシモバシラ」と返事して先を急いだ。あーあー。(だから高尾山嫌い、なんてね。稜線では良い人いっぱいだったんだけど。)

 

また、陣馬山頂上脇では、ボンベ+給食に使うような大きなやかんのグループ。それは悪くないんだけど、使わなくなったお湯を木の根元へ。半分くらいは入ってた様に思えるくらい大量。陣馬山も車を使えば近くまで来れるんだから、高尾山とほぼ同じ人種が多いと考えた方が良いのかもしれない。うーーん。

 

 

「ふろッぴィ」では、ステージでのカラオケを見ながら食事も。2グループが交互にカラオケ歌ってたけど、片方が結構我々世代や最近の歌だった。「東京」とか花子とアンのテーマ曲なども。「東京」ってマイペース以外の曲もあるようで、最初別のがかかって訂正。知ってる曲がいくつかあった事もあり、ほろ酔いで良い気分へ。

 

 

バス待ちや陣馬山で嫌な思いもあったけど、すばらしいシモバシラを堪能できて有意義な1日となった。予定変更して、こうも気分良かったのって珍しい。いや~良かった。

 

距離は32.4kmとしておく。コースタイムは以下。高尾山→陣馬山が2時間14分。「高尾山-陣馬山 ピストン GWの高尾山はめちゃ混み」での高尾山→陣馬山が1時間50分だったので、写真撮影や冬装備のことを考えると今回の方が少し走りが早いかもしれない。

 

09:25 高尾山口駅

10:21-29 高尾山山頂

11:02 小仏城山(分岐)

11:22 景信山(巻き道との分岐)

12:10 明王

12:43-44 陣馬山 (界隈散策含む)

14:08 明王

14;47 景信山(巻き道との分岐)

15:10 小仏城山(分岐)

15:459 高尾山(1号路との合流)

16:30 高尾山口駅

 

 

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