奔車紀行

つれづれ技術屋の趣味など いわば支所

玉川上水の工事を考えながら 新宿・四谷~羽村ジョグ

今日は、最近チャレンジしようと思ってた玉川上水のジョギング。サイクリングの終点として羽村取水場には時々行くし、2回ほどだったかサイクリングで玉川上水駅を通った時の駅広場が印象深かった。半年ほど前に、玉川上水の工事のことが気になってポツリポツリと調べたり、奇遇な事にTV番組なども目にした。玉川上水跡の新宿から羽村までが43キロとか書いてあり、マラソンくらいの距離。まっトレーニングとしても悪くないとジョギングしてみようという気になった。

 

ところが、なるべく玉川上水跡に沿って行こうとすると所々ルートが不明瞭。ヤマレコの山行記(徒歩記というべきか)でのログを参考にしたり、いろんな人のホームページを参考にしたりした。逆に、改めて玉川上水を考えるに、歴史や植生など様々な視点での書き込みがあり奥が深いとも思った。

 

スタートを新宿にするのは良いとして、到着時のお風呂探しが次の難関。トレランと同様で、できれば走った後にスッキリしたい。検索すると拝島に「湯楽の里」がある。玉川上水の今回のルートを良く良く見てみたら、玉川上水の脇だし分かりやすい。ルート設定の頃になって分かったけど、河辺(梅の湯)なども近いと言えば近かった。

 

新宿起点だとすると、新宿御苑玉川上水を模した?遊歩道があると判明し、そこへは開門の9時以降になる。ということで、新宿9時ごろのスタートを前提とした。

 

GPS向けのルート入力なども行って準備万端にしたけど、他のトレーニングなどでなかなか実行できず。桜の季節もとっくに過ぎて、ゴールデンウィークの最終日になってしまった。

 

 

当日は、薄手のウィンドブレーカーにトレラン用のリュック。GPSなど普段のトレランと同じ格好。ただし、シューズはランニング用。四谷の四谷大木戸に向かう途中で、新宿高校の石樋を撮影。スタート後に通る所ではあるけど、どうも幹線道路脇に玉川上水が流れていたとは思えない。なので、写真的には先に撮影しておく事にした。走りながらも考えたけど、多分昔の玉川上水新宿御苑と新宿公園の間辺りを通ってて、今のJRを横切っていたんだと思う。(JRや駅ビルの開発時に何か出土したものが記録に残っていそうだけど、あまり聞かない。多分明治の初めごろには埋められてしまったんだと思う。勘違いかもしれないが。)

 

四谷大木戸の碑は交差点近くと書いてあったように思うけど、実際は水道局のビルの脇。すぐには見つからなかった。また、碑を読むと元々は四谷4丁目の場所にあったらしいけど、また探すのも面倒と思って、ウィンドブレーカーの上はリュックにしまい、水道局のビルからスタートした。

 

新宿御苑の遊歩道は自転車立ち入り禁止。玉川上水を自転車でチャレンジした紀行文もあったけど、「ここは自転車が通れないのか~、走りにして良かった」なんてことを思いながらゆっくりジョグ。写真とかも撮影しながら。個人的には、当時の上水とは結構違う感じもして、工事などの雰囲気をつかむには程遠い印象。

 

その後はガード沿いに南口に。で、南口の交差点が、ちょっとしたポイント。そのまま大きな通りを都庁方向に進めるけど、そこで一旦左に。マクドナルドの前を右に折れる。大きな通りの人混みの中をジョギング姿で歩くのも嫌だな~と思っていたけど、ある意味危惧。(ちなみに最初の方では薄手の長パンツは着たままだったけど、新宿区内の公園で脱いで、スパッツだけにした。ちなみに上はファイントラックの2番の半そで。)

 

南口の交差点の部分は、複数の人のGPSログなどから分かったもの。最初なんでと疑問だったけど、現地に行くと、そこの部分が低いと判明。しかも注意すると橋の欄干(跡)。皆さん色々勉強してるんだな~と感心した。

 

そこからは道沿いにだし、文化服装学院を過ぎると、公園が上水跡と分かるようになってる。なので余り迷わないけど、大きな通りで分断されて少しキョロキョロしたりはあった。後、少し走ると道路とクロスするのを何度も。大抵は橋の跡で、クロスと言っても一旦通行止めの格好になってるので、ほんの少し回り道になる。

 

当初は橋を見る度に写真に収めてた。いろんな欄干のパターンが面白かったので。ところが、あまりに多くて、飽きるというかその都度立ち止まるのが偉く時間ロスに思えてきた。これが歩きとかなら気にならないかもしれないが、夕方までに羽村まで着くのかな~との不安にもなったので、途中から橋の写真は時々にした。

 

その時は漠然とだったけど、途中からこんなに多くの橋の工事も大変だったよな~と思えてきた。現代なら、急に川を作るんだから、向こうに行けなくなるだろう!と反対されるだろう。なので橋なんだろうけど、関連して道も整備しないといけないわけで、、、。この辺りは玉川上水の文などでは余り見なくて、今回実地に赴いて感じた貴重な感想(かな)。

 

また、新宿区になるのか渋谷区になるのかはっきり覚えてないけど、明らかに高台の方を通している箇所がポツリポツリとあった。また杉並区辺りでは、周り対して盛土にしてしている所も多かった。当時それなりの地形図があったのか、あるいは作ったのか。いずれにしろ、場当たり的に工事したのではないのは明らか(だと考える)。玉川兄弟の功労の事が言われるけど、幕府側の技術的なサポートも結構大きかったような気もする。

 

京王線代田橋駅近くから甲州街道沿いになり、ある意味味気ないジョギングへ。井の頭線とのクロスは多少見応え有り。元々の玉川上水はどうしたのか気にはなった。また明治大学前の少し先が上り坂で、玉川上水はほんとはどこを通ってたんだろうとかも気になった。(案内図にちゃんと書いてあるのかも。)

 

甲州街道中央自動車道)脇を久我山まで進むと、その後は玉川上水の両脇が木々というパターン。気分的には少し楽になった。でも、井の頭公園まですぐにと思えるだけど、これが長い~。風景的に似た感じが続くし、現地点が良くわからないから仕方ない。しかも、大きな公園かな?と思っても、井の頭公園じゃないという裏切られ感が何度もで、それが少し疲れになった。

 

井の頭公園と分かった時は安堵。ちょっとトイレ休憩してリスタート。

 

次のちょっとした難関は三鷹駅。すぐ脇の地下道を利用したけど、脇道があったり、階段登って駅の改札前を横切れたのかもしれない。

 

三鷹駅を過ぎてしばらくしたら、大きな広場風のが左に見えた。その直前になんか石碑があったので、飛行場か飛行機工場の跡の公園かと思ったけど、武蔵野市の水道局。周りのつつじなどが綺麗で、ちょうど12時過ぎだったこともあり、オニギリ休憩にした。

 

オニギリ食べながら、羽村にゴールしてそのまま河辺(梅の湯)に向かうのは無しだな~とか、最悪時は拝島の「湯楽の里」をゴールにするか~とか考えた。結構玉川上水の工事の視点でも得るのがあったと思えたので、羽村まで行かなくても良いかな~と少し弱気な考えも芽生えた。

 

でも、少しエネルギー補給して、取り敢えずは羽村までとリスタート。その後は、結構上水の左側(右岸)を走ることが多かった。右側は、自転車が多い感じだった。ただし、左側(右岸)はその分、道が狭いし悪路な所も所々。砂利だったり、木の根がむき出しだったりした。また右側と比べて公園や大きな施設が少なくて場所が良くわからなかったりした。(と言っても、今回はルートを明確に把握してなかったので施設名が分かったからといって距離感まで結び付けられたかは??)

 

次の大きな目標が玉川上水駅なんだけど、そこも遠く感じた。唯一?玉川上水に降りられる所があって、休憩兼ねて見学。そこを過ぎてしばらくしたら電車が見えたりして玉川上水駅。川幅が広くなったというかコンクリートでの補強が多くなった。風情としては、新・玉川上水と呼んだ方が良いのかもしれないと思った。

 

玉川上水駅を過ぎてしばらくしたら、木々と笹の風景。ちょっとした驚きで、ますますトレラン気分に。と言っても200mも続かなかったけど。その後も川の両脇に木が茂る似たような風景が続く。駐車場みたいなのが見えたら、拝島の「湯楽の里」だった。15時ちょっと前で、ここでゴールにするのは勿体無いと、羽村に向かうことにした。

 

ところが、拝島駅の周りはまだしも、そこを過ぎて熊川駅近くになると、川の両脇に歩道が無い。ある意味、道迷い状態。二人ほどに聞いたけど、どうも要領を得ない。後で分かったけど、こっちが川沿いに行きたいと言ったので、なるべくそれに近い案を言ってくれたみたい。でも、結局川から離れて幹線道路を進むのがベスト解みたい。羽村のイメージがあったし、それまでの整備のことが頭にあったので、よもやこの辺りで玉川上水がないがしろ(?)にされてるとは予想もしなかった。

 

やっと玉川上水の脇道を見つけたときはほっとしたけど、しばらくはやたらと狭い歩道。「うーーん」。結構走った後にそこそこの幅の砂利の脇道が見えて安堵した。なお、このその辺りも、結構高位な場所。交差点や木々の間などから多摩川が見えるけど、数メートルや10mほどは高いような気がする。多摩川が急に下ってる感じはしてなくて、結構不思議。地形図などを調べると判明するのかもしれないが、もし高低差などが判明すれば、結構な先見の明だったのかもしれない。玉川上水羽村からにしたり必然性なども分かりそうだ。

 

多摩川のサイクリングロードで、羽村取水場に近づく時にテニスコートとかがある。その前に急カーブとちょっとしたアップダウン。結構印象に残っていたけど、今回はそれを裏の方から見る格好になった。それが見えて、もう羽村の取水場がすぐだと分かったので、結構気分的には楽。ただし、そうスピードを出せないくらい筋肉に疲労が溜まってる。小さなアップダウンや砂利や木の根への対応で疲れたんだろう。

 

羽村取水場にゴールした時は、「やったー」という感じよりも、案外きついし、トレーニング向きのコースでもないな~みたいな感想。でも、一休みして玉川兄弟の銅像前でセルフ撮影などをして、ちょっとした達成感。

 

その後は、(迷うことなく)電車利用で拝島の「湯楽の里」に向かうことにした。場所をちゃんと押さえてなくて、勘で羽村駅方向へ。一度間違ったかな~と引き返す時も。上りがあるのは分かってたけど、やはりきつかった。

 

拝島駅から「湯楽の里」までの歩きも、少し辛かった。でも仕方なし。ちなみに拝島の「湯楽の里」って、周りにもお風呂場にも大きなケヤキの木が茂ってて、気分的に新鮮。ただし、偉く人が多くて、お風呂に浸かるのに待ち行列状態。炭酸浴とかあったけど、泡皆無。まっ、それでも汗流して、筋肉揉み解して、そしてビール+食事。いや~最高。

 

バスの時刻表があったので送迎バスかと思って係りの人に聞いたら、通常の路線バス。昭島へのバスがあって、停留場まで行ったけど、結局は拝島駅まで歩くことにした。少し暗いし、千鳥足だし、思えば昭島へのバスにした方が良かったかも、、、。

 

 

まっ、目的が玉川上水での工事を俯瞰して感じることだったので、その目的は結構達成できたと考える。ただ、再度ランニングするかと聞かれたら、ちょっと微妙。桜の頃とか、他に別な事も楽しめる季節の方が良さそうに思う。

 

距離は、GPS上は46.363kmとなってた。普段1.1倍するので51kmとしておく。沿面上の距離だし、小さな回り道やコース変更があったので妥当かなと思う。

 

コースタイムは以下。

09:06 新宿 四谷大木戸の碑

10:06 笹塚駅

11:42 井の頭公園(トラック競技場脇)

12:04-14 武蔵野市水道局

14:03 玉川上水駅

15:02 拝島駅

16:05 羽村取水場

 

GPSログは以下。⇒既に削除

  

 

 

 

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