今日は奥多摩。しばらく前から気になっていた百尋の滝(ひゃくひろのたき)へ。川苔山(かわのりやま)へも行こうと思っていたし、出来れば本位田山(ほにたやま)へも行ってみようかと思っていた。
スタートは奥多摩駅。久しぶり。少し自宅を出るのが遅くなったり電車の連絡が悪くて、奥多摩駅に12時ちょっと前に到着。時間帯のせいか、電車の中は登山姿の人より普通の格好(キャンプ?)の人が多くて、少し驚き 駅のトイレ近くのベンチで着替えてスタートしようとしたら、話しかける人達が。
結局これから登山しようと思うんだけど、お勧めは?みたいな質問。大岳山へは昨日行ったとのことで、御前山などを勧めようかと思ったけど、12時過ぎてたので積極的に勧める気にはなれず。ヘッドランプは持って無さそうだったし、こっちも遅くなってたのでスタートしたかった。そのため特に何処を勧めるわけでもなく、愛宕山の方向を示したり、御前山や三頭山、川苔山を述べた程度。
今日も、タンクトップ+長めスパッツ。サングラスの持参の関係で、水は500ml*2+350ml*2。ヘッドランプは、1月ほど前に買った200ルーメンの高輝度。出来れば、ナイトランの実験はしてみたかった。GPSにはコースを入力せず、トラック記録のみ。 当初の予定通り、バスを使うことなく川乗橋バス停まで走ることにした。スタート時からサングラス着用。
奥多摩工業。前から興味を持ってたもの。
日原街道のアスファルトをゆっくりジョギングしてたら、祭りかなにかのおじさんが「おーい、何処まで行くの?」と。もしかしたら、通行止めとかが発生したのかなと思って「川苔山!」と返事しながら、「どっか通行止めっすか?」と訊いた。特に通行止めの発生ではなく、頑張れやの声援程度のつもりだったようだ。
大沢のバス停からは、2,3週間前の通行止めになった際の迂回路を利用することにした。洞窟というかトンネルなどもあって興味を覚えたもの。ただし、迂回路の掲示はもう無くて、大沢の1つ前のバス停脇からなのかをちゃんと覚えておらず、登山の人2,3人に聞いた。でも、そもそも通行止めのことを知ってる人がいなかった。
うろ覚えで大沢のバス停近くだったように思い、駐車場脇の小道を山側へ。途中で地元の人がいたので、聞いてみた。その道で良くて、「しばらく行くと掲示があって、その先で、、、、」と教えてくれた。しばらく進んだら、後から「そこを右へね」とか声を掛けてくれた。 余りに丁寧だったので、そこまで丁寧でなくて良いのにと、その時は思った。ただし、注意してもらって助かった。その後も、分かりやすい部分と急に曲がる部分があって、見落としたら大変だった。(通行止めの最中には人の誘導もあったようだが、既に通行止め解除になり人の誘導は無し。)
迂回路の様子。真ん中の写真では、手摺りが途切れている箇所の小道の方へ。木片になにやら書いてるけど、分かりにくい箇所。(さっきのおばさんが言ってたのはここのことかと、改めて感謝。) 右端の写真での道には、木片チップ。へーと感心したのもつかの間、クモの巣。近くの小枝で、いくつか払いながら進んだ。
迂回路上の、日原街道に戻る直前での洞窟。長い距離じゃないけど、面白い。 また、その後すぐに絶壁と吊り橋。絶壁の方では、ロッククライミングの練習をしようとしている人を見かけた。クモの巣のことを考えると、日原街道をこの辺りまで進んで、洞窟に立ち寄るなどの方が良いかもしれない。
奥多摩工業の曳鉄線。これも見たかった一つ。
川乗橋バス停。 ゲートを通過してアスファルト道路を上る。アスファルトが長~い。小さな路経由で沢に下ることが出来そうな所もあったけど、気分的には単調になる。 ゲートからしばらくしたら、先行する山ガールズ4人を抜くことになった。道一杯に広がってて、さすがに「おっとっと」。
細倉橋。アスファルトが途切れて、本格的に登山道。 右端はトイレの様子。ここでトイレにするつもりだったけど、赤点滅。写真じゃ点灯と区別つかないけど、、、、。点滅/点灯では使用禁止なので、がーーーーん。ここが、川苔山や本位田山での唯一のトイレかと思う。ここ2,3回のトレランでは、トイレや水場が利用できないことがあって、今回も遭遇した格好。
稚魚の放流か何かの掲示。
百尋の滝までは、そこそこの勾配だし道が狭くて、トレランには不向きかな。 所々滝もあって沢を楽しめるのは良いんだけど、百尋の滝までそれなりの距離ということもあって、ハイキング気分で楽々にというわけには行かないかなとの感想。
百尋の滝。滝の近くでは子供連れの家族。子供達は泳ぐというか水泳姿で水遊びしてた。近くまで行ったり水遊びできるという点では、超貴重。落差、約40mとのこと。
右端のは、セルフタイマーでの言わば失敗写真。かえって一般公開には良いかと思って掲載。 ちなみに“尋”は尺貫法での単位で、1.8m程度。大人が両手を一杯に広げた長さらしい。百尋の滝を地図で見かけた時、屋久島の「千尋の滝」と繋がりがあるのかと思ったけど、どちらも滝の大きさを尋で示した由来であるだけみたいだ。また、尋は水深を表すことが多いようだけど、2つの滝では、幅だったり落差? ただし、2つの滝とも、ちょっと大きめの命名とも言える。
靴を脱いで水遊びをしようかと思ったけど、今回自分はその先へも走るので控えた。水遊びしてる子供達を眺めながら、川乗橋バス停なりアスファルト道路までに戻るにも距離があるので、普通の人達でもさほど長く浸ってないかな~と思った。登山の人が増えてきて写真撮影する人もいたこともあって、水遊びの人達も少し下流に移った。 滝の近くでおにぎり昼食や水の入れ替え。再スタートの頃には14時半少し前。ナイトランはやっておきたいけど、コースアウトなどして時間ロスというか深夜に駅到着などの事態は避けたい気分になる時間帯。今回は初めての地域だし、川苔山と本位田山っていくつもルートがあるし、いろいろ登山道が交差しててイメージが掴みにくい。道に迷ってしまうのだけは避けたかった。とりあえず川苔山を目指すことにした。
左端の写真は、百尋の滝のすぐ近くの階段。一部は百尋の滝へ向かう時に通過。「山と高原地図 奥多摩」(2011年版)で危険マークの箇所があるけど、この階段の辺りのことかもしれない。階段は、注意は必要だけど、危険と言うほどにも感じなかった。その先の狭い道も同様。 沢のいくつかは枯れているし、道は狭くて急なところが多い。ほとんど走れないし、(それまでを含め)尖った石などで足へのダメージが溜まりつつあるのが自分でも分かる程度になってきた。
右の写真の道標は、川苔山への2ルートの分岐。川苔山まで片方が1.5Km、もう片方が1.8Kmとなってる。1.5Kmの方が、本位田山へ行くなら川苔山に行った後に戻る格好になる。1.8Kmの方が川苔山→本位田山でも戻らないし展望の良いところもありそうだが、地図で波線の危険ルートへの分岐があるし危険ルートには通行止めの表記も。距離と安全策で、1.5Kmの方を選択した。
所々土塁が見えた。沢は枯れているし、沢のために日差しが少なくて気持ち的に不安になる。 尾根に出て川苔山などへの道標を見たら、ほっとした。時間帯のせいもあるけど、日差しによる安心感は貴重。 走りやすい道になったけど、2、300m程度。
川苔山山頂。少し霞んでて、展望はまあまあ。ちなみに山頂の掲示は、川乗山。(元々は近くで川苔が取れたことから川苔山/川苔。ところが国土地理院の誤表記で川乗山/川乗にして混乱。しばらくして訂正したらしいけど、バス停や山頂の掲示などが川乗山/川乗のままとか。)
ちなみに、百尋の滝→川苔山への間で出会ったのは、1人+カップル。川苔山→百尋の滝→川乗バス停→奥多摩駅の人が多いのかもしれない。川乗バス停→奥多摩駅のバスの時刻表を調べてないけど、バスや電車の便が良いのかもしれない。 山頂で、行動食のケーキやジェル、水の交換など。
川苔山からは、一旦戻って尾根の道標のところまで。船井戸、そしてその時は本位田山を目指すことにした。 下りになったことや少し道が広くなって、それまでよりは走ろうかなとの気持ちになった。なお、地図での水場マークの所は、沢が枯れていそうだったし枝を横に置いてあったので行かず。
右の2葉が、船井戸の掲示。道なりが鳩ノ巣駅方向。ただし、そこからも本位田山へ行けて、その旨がマジックで書いてあった。右の方の道も本位田山へ行けるけど、急坂。改めて写真で見たらそう感じないけど、ブッシュになってた気がする。今回はまき道利用というか、掲示での鳩ノ巣方向の道へ。(後述するけど、失敗というか、、、、。)
ずーっと下り。まき道にしては下りすぎに思えるし、本位田山は離れていくようにすら感じた。 大ダワへの分岐には、本位田山方向は通行止めの掲示。がーーん。どうも直近で橋部分が崩落したみたいだ。本位田山へは、さっきの船井戸から急坂を登るべきだった。(既に述べた川苔山への分岐での道から本位田山への道も通行止めなので、本位田山への道は制限される。鳩ノ巣駅からの道もブッシュが多そうで、トレランには不向きの山か。)
さすがに船井戸まで戻る気もせず、結局今回は本位田山へは諦めることにした。一応レッグウォーマーは用意してたけど、それまでも足や腕が擦れていて敢えてブッシュに飛び込む気にならなかった。割り切ったら、小休止。
その後は少しランモード。階段、木の根の道やちょっとした岩道もあったけど、それなりに走りやすい道も。今回では、それなりの走りが出来たと思うのは、この近辺くらい。
地図だと「大根ノ山ノ神」と呼ばれる箇所。写真での階段を下ってきたことになる。 地図だといくつかの登山道が集まるようになってるけど、実際は微妙に離れてる。右端の写真での黄色の掲示が本位田山へのルートで、杉ノ殿尾根。(本位田山への登山道は、写真の手前に少し幅の広い林道があるけど、そっちじゃない。)
大根ノ山ノ神から鳩ノ巣駅へは石の多い道。駅に近づくとブッシュ。ブッシュは、タンクトップにはきつかった。
鳩ノ巣駅近くの人里まで降りたけど、アスファルトの下りがきつい。少し走ろうかと思ったけど、歩き/早歩き程度にした。 踏切を越える時にトンネルが見えたので、写真を撮ろうと構えたら電車接近の警報。少し慌ててピンぼけ。 駅の方を見たら、お店の前で酒盛りをしている人達。気分的に非常に和んだ。ちなみに、お店の隣、写真での手前側は斎場で、自販機がその脇にもいくつかあった。
駅の脇にトイレと座れるスペースがあり、ありがたかった。トイレを利用して、汗を拭いたりリュックを降ろしてウィンドブレーカーを羽織った。 どのみち銭湯/温泉には行くつもりだったので、ここでアルコール飲むかちょっと躊躇。まずは自販機のジュースとした。 駅の時刻表を見て、ちょっと余裕あると判明したので、誘惑に負けて^.^;、
駅前で一人祝杯することにした。つい、一人乾杯で「最高~!」と叫んじゃった。隣の人達も「そうでしょう~」と。 ちゃんとした記憶は定かじゃないけど、ひぐらし鳴いて、、、、。時間は17時半くらいで、日が落ちかけてる。余りに気分良くて、「死んでも良いや。隣は斎場なんだし。」と、冗談交じりに考えたくらい。
結局ビールは1杯のみにして、今日も河辺の「梅の湯」に行くことにした。 なお、川苔山→川井駅も当初案としてはあり、川井駅近くの松乃温泉の電話番号も携帯に入れていた。入浴のみの場合で事前連絡が欲しい旨の記載だったため。ただ、走りでちょっとした入浴のみで良いとか時間が読みにくい場合は、大衆的なお風呂とか入浴施設の利用の方が気が楽だ。また、自分の奥多摩のトレランだと、ゴールが夕方になることが少なくない。なので、15時とか16時までしか受け付けてないお風呂も、対象外になってしまう。特に今回残念だったのが、鳩ノ巣駅近くの国民宿舎「鳩の巣荘」(夏期間だけだけど、16時までが立ち寄り入浴可)。
鷹ノ巣駅からの青梅線は、座れたけどそこそこ混んでた。特にキャンプとおぼしき人達が多かったのが印象的。何かイベントがあったのか? ただ個人的には、まだ山の人達の方が良い。今回は、隣の人が足組む際にこっちの脛にゴツン、立ってる人で(病気とかじゃなくて)倒れちゃう人もいたし、、、。そこそこ筋肉痛とかも発生してたので、脛じゃなくて足首とか太股なら「ギエー」と叫んでいたかも知れない。
「梅の湯」からの山々。うっすらと見えるのが富士山のはず。 ビール2杯とか色々。今回は、冷や奴はあったけど、逆にイカゲソのマヨネーズ焼きとかが品切れ。ちょっと残念。
今回は、百尋の滝と鳩ノ巣駅前のお店が最高だった。でもこの2つの組み合わせは、同窓生ハイキングなどでは距離や時間とかでちょっと無理かな~。(有志ならチャレンジできそうだけど。) また、トレーニング視点では、もう少し長めの距離にしたい。全般的に長く走れる平坦な箇所が皆無なのも難点。長めにするなら、今回良かった「大根ノ山ノ神」までのなだらかなの代わりに、本位田山→杉ノ殿尾根で鳩ノ巣駅と言うのが考えられる。ブッシュ対策して、いつかチャレンジしてみようかなとは感じた。 ただし、1月ほど前に買った200ルーメン高輝度のヘッドランプでの走行は、ハセツネ前に練習しとかないと行けない。今回持参したけど、実際の利用は無し。まずはそちらが先かな。
距離は、23Km。累積標高は、2615(+)、2624(-)。コースタイムは以下。
12:05 奥多摩駅スタート
12:55 川乗橋バス停
13:26 細倉橋(登山道スタート)
14:06-23 百尋の滝
15:36-39 川苔山
16:07-10 大ダワ(通行止め)へとの分岐
16:56 大根ノ山ノ神
17:24 鳩ノ巣駅