山梨へのトレラン(登山)、その2。雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)へ。
知らない人も少なくないだろうけど、旧500円札の富士山は、そこからの写真を元に作成したものだそうだ。名前の由来は、そこそこの標高で、鳥の雁(がん)が腹を摺って飛ぶように見えるかららしい。ここも電車やバスを利用してアプローチするには、便数が少ないので注意が必要だ。
藤野駅での停車中に撮影した”ハート封筒”。藤野駅→陣馬山の時はコロッと忘れてたし、山梨方向に行く時に撮影したこともあったけど上手くアングルに入らなかったりピンぼけだったり、、、。今日のは少しマシに撮影できた。
大月駅。丸っぽい山は”岩殿山”で、大菩薩峠に向かう際に、車窓から見かけて気になった山。昔お城があったとのこと。良くもあんな所に築城したものだと感嘆。ちなみに高さが645mで、東京スカイツリーと同じ高さとのことで話題になったそうだ。結構絶壁の箇所もあって、いつかは寄ってみたいと思ってる。(今回も駅に着いて余裕があればと思ったけど、バテバテだったし、ちょうど電車来て断念。)
なお、大月と言えば、”三遊亭小遊三”さん。生まれは横浜市みたいだけど、笑点とかでは大月ネタが多い。で、師匠には悪いけど、良く聞く地名の割には閑散としてる^.^;;。ロータリーとかそれなりに小綺麗なんだけどね。山へのバス便が少ないせいか、ついそう思ってしまう。また、スーパー銭湯とかお風呂がないのが辛い。(隣駅近くにあるみたいなんだけど、民宿みたいなもののようだし営業は17時まで。まっ、山の方に旅館とかがあってそちらにお風呂があると言えばそうなんだけど、、、。)
”ハマイバ前”までバスで行って、そこからひたすらアスファルト道路を大峠までとのコースにした。大峠から登山道を上る。ちなみに車の場合、夏場なら大峠までいけるけど、冬場は後述するテニスコートまでである。 大月駅でハマイバ前へのバスには、合計数人乗ってたかな。登山姿はもう1人だった。
バスの車窓から(電車からも見えるはず)、船を模したような体育館のような結構大きな建物が見えるけど、NEC。しばらく先までは歩道もあって、万一の時は歩いて/走って駅に辿り着けるかなと思ったけど、高速をくぐった辺りから道が狭くなって時々片方が停車して行き交うようになった。歩いて/走っては避けた方が良さそう。
ハマイバ前。右の写真は駅方向で、少し雪が見える。
ハマイバ前は終点で、登山姿のもう1人もここで降りた。彼は即スタート。 色々準備して、GPSオンにしてスタート。
左のは川の氷。右2つは、理由は良くわからないけど水を散布してて、それが氷になってるところ。
地図とかで「テニスコート」となってるところ。ゲートがある。 テニスコートと言えばテニスコードなんだけど、結構コンクリートがぼろぼろでテニスコートとして使われてるかは??
それまでもだし、テニスコートからも緩い上りだけど、一挙に駆けるには結構体力いりそう。自分は少し走って、少し歩いての繰り返し。ちなみに、ハマイバ前~大峠までで車は数台遭遇したくらい。ただし、ゆっくり走ってるとは言え工事用のダンプが時々通るので、特に道路が凍結している箇所では注意。
恩賜林の掲示。最初は遠目で”恩賜”の文字が見えた時は、近くの小さな公園とかの名前かと思ったし、なんて恐れ多い名前を付けて良いんだろうかとか思ってしまった。よく読んだら、本当に天皇陛下というか天皇家からの恩賜。山梨県の全面積の1/3がそうだというんだから、知らなかったとは言え驚き。
上っていくにつれ、山頂の雪とか道路脇の雪が目に入るようになった。最初左の写真の山が雁ヶ腹摺山かと思ったけど、大峠での反対側の山のようだ。 雪の格好がおかしかったり、妙なところに氷が出来てたのでパチリ。
なお、時々走ってるのに、ハマイバ前で一緒に下りた登山姿の人がなかなか見えない。途中のハマイバ丸への分岐で人影らしきのを見たので、それだったかも。と言うことは、余りスピード出てない。ちょっとショック。^.^;;
道路から見える富士山も悪くない。でも、雲が、、、、、、。
工事の様子。
猪塚。昔はこの辺りで猟をしたんだろうか。(ちなみに、帰りのバスから、猪の放牧というか柵の中で飼ってるのを見かけた。)
大峠の様子。右端は、トイレに和歌?が書かれてたので、パチリ。
登山道。 大峠界隈のアスファルト道路が雪掻きされてたので踏み固まってるだろうと思ったら、そうでもない。写真での登山道のカーブの所で軽アイゼンを装着した。
踏み跡はある。で、今回面白かったのは、多分シカと人の踏み跡が結構続いていたこと。つい、髙村光太郎の「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」をもじって、”僕の前にけもの道がある”かなとか思った。まっ、けもの道というかけもの跡だろうけど。あるいは、人の跡をけものの方が通ってるのかもしれないけど。
ところが、踏み跡が無くなってる。どっかで引き返したのかもしれないけど、引き返しと明瞭に分かる跡はなかったんだけど、、、。ちなみに、帰りに気が付いたけど、風とかがあると、自分の踏み跡自体も不明瞭になる。良い勉強になった。
初めてのコースで踏み跡がないため少し躊躇したけど、GPSにルートを入れてる事が心強くて、行ける所までは行ってみようと考えた。標準タイムでは大峠からの時間も差ほどでも無さそうだったのも理由。ただし、雪の場合は大きく違う。理解してはいるんだけど、つい忘れてしまう、反省。
富士山独り占めなんだけど、いかんせん雲が、、、。
最初、遠目では小屋かなと思って、そうなら休憩しようかと思ったところ。岩のようだ。富士山の爆発で飛んできた?
頂上間際。やっと到着と思いながら気が焦ったのか、雪が深くて、ちょっと往生というか足が空回り。 右の写真を撮ってたら人の気配がした。別方向からの登山の人。
今までずっと単独だったので少しほっとしたし、写真をお願いできるかもでラッキーと考えた。
頂上からの富士山。頂上には500円札絡みの掲示が2つほどあった。
ミニチキンラーメンなどで昼食。もう1人の人と歓談。
その人は金山鉱泉方向からとのこと。今まで登った山なども。雁ヶ腹摺山と富士山の間にあるのが三ツ峠山で、三ツ峠山のことも少し教えてもらった。 なお、500円札の撮影は7時過ぎだから、どうやって来たんだろうとの話も。当時は道路もだし、そもそも車が何処まで来れたのか?? 情熱と行動力に感服。
その人は今日は宿泊で、そこでお風呂とのこと。良いな~、リッチ。姥子山(うばこやま)方向なら、私のトレースがありますよと言ってくれたんだけど、下りたとしてもバスがあるか?? また、一歩道を間違うと雪が深くて悲惨な目に会いそうだ。 ちゃんと時間を控えてて道も分かってる”ハマイバ前”にすることにした。 お礼を言って下山。
下山スタートの時刻は13時少し過ぎ。”ハマイバ前”発のバスは、15時10分と17時15分。平日なら16時25分があるけど、今日は土曜日。15時のに乗れないと、2時間近く待つことになる。と言うことで、ダッシュすることにした。
行きの時に撮影しようと思ってた、大峠と雁ヶ腹摺山の間の橋。なんでこんな造形になるのか気になって撮影しとこうと。多分したからの風の影響かな。
大峠で軽アイゼン外して、トイレ利用して、GPSをちらっと確認して、、、、猛ダッシュ。 久しぶりに、GPSでの到着予想時刻の機能をありがたく思った。最初は15時15分とか14時40分とかも出たけど、だんだん14時50数分に落ち着いてきた。ただ油断禁物と、なるべく走るようにした。 下りで、時々膝に痛みが来る。また靴が湿ってて嫌な感じ。台数は皆無だけど車に注意と、凍結箇所は注意。
ハマイバ前には15時ちょっと前に到着。しばらくしたらバスが来た。どこもそうだけど、発車5分くらい前にならないとドアは開けてくれない。こちらもそれを見越してゆっくり着替えと軽めストレッチ。バスの中で呼吸整えたり、水を飲んだりした。
バスの中から見えた富士山。逆光だけど、雲は皆無。頂上で雲皆無に遭遇すれば良かったんだけど。 考えたら当たり前なんだけど、この前の大菩薩峠も駅方向のバスからは、前方に富士山が見える。疲れを癒しながら窓の外の富士山を眺めるのも良いかもしれない。
バスの中で帰りの電車や八王子のお風呂「ふろッぴィ」の送迎バスの時刻を調べたら、連絡が結構良い。逆に、バスを降りてからのお土産の買い物などは短い時間でないと駄目と判明。多少時間に追われるように電車に乗った。
ところが高尾駅の直前で少し停車。だんだん焦りだす。高尾駅でダッシュしたけど、ちょっと余裕で送迎バスが来た。
大月というか山梨の山に登って「ふろッぴィ」というのも変かもしれないけど、足は冷たくなってるし、帰りのアスファルト走が結構堪えてる。風呂でサッパリして、その後ビール+食事。いやー極楽。 ただし、今回は「ふろッぴィ」での八王子駅への送迎バスの関係で、多少時間を気にして入浴とか食事となった。
なんか時間に追われた1日とも言えるけど、効率よく回せた1日とも言える。 距離はGPSログから27.6kmとしておく。コースタイムは以下。
9:17 ハマイバ前
11:18-28 大峠
12:52-12 雁ヶ腹摺山 山頂
13:52-54 大峠
14:57 ハマイバ前