奔車紀行

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念願の谷川岳(土合駅~西黒尾根~オキの耳 ピストン)

今日は、念願の谷川岳へ。2,3年前から漠然と、いつかはと思っていたし、1年ほど前から具体的に検討していた。にもかかわらず時間がかかってしまった。起点を土合駅にして地上への長~いトンネルの様子を見てみたかったし、日本三大急登の1つの西黒尾根経由にしたかったのが大きな理由だ。ロープウェイや新幹線とか特急は使いたくないし、、、。(当初は、上りを西黒尾根にして、下りは天神尾根・田尻尾根にするつもりだった。)

 

アニメ「ヤマノススメ」の影響もちょっとあった。ヒロインの友達との思い出の山が谷川岳。このアニメ、三ツ峠山の回をちらっと見てからファンになった。アニメだと描画が結構リアルだし、三つ峠駅からという少しマイナーなルートを扱ってて、自分もそのルートだったので嬉しくなってしまった。ちなみに谷川岳の回での起点は土合駅だけど、ヒロインたちはロープウェイとリフトを使用する。

 

土合駅にすることで、便数が少ないなどから日帰りが時間的にタイトと判明。自宅からが始発に近くて、自宅へも終電を意識するような時間帯になってしまう。ちなみに東海道線上野東京ラインになったせいで若干便利になったが、自宅からの電車が2本ほど後になった程度。

 

さらに、少し涼しくなって天気や都合の良い時に準備して、念のためと思って山行記を読んだら、谷川岳はもう積雪。西黒尾根経由は雪では危険だし、雪が解けたとしてもぬかるみなどで時間を取られ日帰りの事を考えると無理があると思えた。下りでロープウェイを使うことも考えたが、雪の西黒尾根の状態などを知ってるわけではないので、下りのロープウェイ利用を当初の前提にはしにくいと考えた。

 

逆に自宅あたりは暖かくなった頃でも谷川岳は雪が残ってるし、7月の暑い時に予定しようとしたら雨や雷雨の可能性が高まる日が出てくる。特に先週は、結果的には豪雨で、さすがに行かなくて良かったとの感想。

 

他に登山届けも気になった。群馬県は一ノ倉沢での遭難などもあって、登山届けにシビア。山行記でも、ロープウェイの搭乗口などで確認を受けたなどが書かれてた。谷川岳の一ノ倉沢などの危険地帯は、10日前などの事前申請が必須。そして非危険地帯も、(他と少し違って)届け出用紙に下山部分があって、下山したらその半券を提出する方法だ。半券の為のミシン目などがあるようで、現地で用紙を入手してその場で記載するのは時間ロスに思えていた。また特に自分の山登りモードの時は、老眼鏡を持参するわけじゃないし、手足の細部が動くわけじゃな。ただでさえ悪筆なのに、読めるような字で書けるか不安に思えた。

 

でも、調べたら電子申請があった。 https://www.police.pref.gunma.jp/seianbu/02tiiki/tozan-todoke_no.2.html そういえばニュースで聞いた気もした。早速昨日のうちにそちらに入力。申請した。ネット申請すると、番号と問い合わせ番号が発行される。問い合わせ番号が暗号っぽい番号。その2つの番号で修正が出来る。申請すると、書いたメールアドレスに仮登録と本登録した旨のメールが来た。

 

ただし、申し込み直後に、番号と問い合わせ番号をメモしてくださいと出たんだけど、メモしてなかった。正確には、メモしようとコピーまではしたんだけど、ペーストしてなかった。ちょっとしたミス。下山後に帰宅したら、それを利用して下山確認の変更をするのかもしれない、、。また、先に書いた現地での確認ってどうするのか?? 「電子申請しました」と言えばパスなのか、問い合わせ番号などと照合するのかよく分かっていなかった。

 

昨日のうちに、天気予報の最終確認などを行った。天気予報での今日は晴れだったけど、谷川岳の天気予報では昼に雨(雷雨)の可能性有りとのことだった。昨日のうちにGPSへのルート入力なども色々準備した。前述のように、登山届けの方は電子申請で行った。

 

他に収録してた、NHK「にっぽん百名山」の谷川岳の回を再生。西黒尾根の回だったので、ある意味イメージトレーニングになった。西黒尾根は日本三大急登の一つで、鎖場が何箇所かある様子を理解。林の中の道も石が多いし、稜線での岩場も多い。

 

 

今朝は4時起き。時間的には余裕有りだったけど、細かい事で時間がかかり、5時少し過ぎの電車に間に合うために小走りする羽目になった。駅への道でもウェアの一番上は手に持って、半袖のウェアにしたけど、小走りで汗が出てしまった。今日も暑い、、。

 

当初予定の電車に乗れて「良かった~、これでゆっくり横浜駅でキップを買える」と思ったけど、横浜駅のJRのみどりの窓口が閉まってる。がーーん。6時からで、念のために改札の人に聞いても、開いてる所はないと。土合駅って、Pasmo使えないし、無人駅で清算もできない。もちろん土合駅までは券売機でも買えない。東海道線の頃は、そもそも乗り換え時間が短くてみどりの窓口に寄るのすら微妙だった。それが上野東京ラインになって余裕ができたと思っても、肝心のみどりの窓口が開いてないという始末。まっ、一つ勉強になった。

 

横浜→高崎→水上→土合のそれぞれで乗り換えるんだけど、高崎までの電車では座れたけど、途中から乗り込んできた中年の自転車乗りの人が今ひとつ。車両のトイレ前に自転車を置いてたみたいで、時々こちらの席から行き来。それは良いんだけど、飲みかけのブリックパックを窓のとこに置いてて、何かの拍子にコトン。で、こっちの靴にかかりそうになってしまった。慌てて足を引っ込めたけど、なんだかな~な人。熊谷で降りて、他にも自転車の人がポツリポツリといて、イベントがあったのか??

 

高崎での乗換えでは、トイレに寄ったこともあって座れず。そんなに混んでるとは思わなかった。高崎からの電車は、手動で開けるタイプ。手動でボタンを押すんじゃなくて、”手動で開ける”。今までこのタイプに乗ったことはあるようにも思うけど、驚いた。高崎では座れなかったけど、途中から席が空いて座ることが出来た。水上からの電車も同様で”手動で開ける”タイプ。

 

水上での乗換えでは、少しダッシュして座れたけど、少し左足の具合が変。車内でバンテリンなどを塗った。(実は、昨日から少し変で、足にサポーターをして寝たけど、逆に妙にバランスが崩れた感じ。あるいは直りかけ。自宅を出る時から、無理するとつるかもしれないが頭の隅に。高崎からの電車内でも、立ったままストレッチなどを行ったりはしたけど、改善しなかったというわけだ。)

 

水上からの電車内で運賃清算をした。一番末尾の車両に乗ってたら、近くの人が清算Suica清算したので、自分もPasmo清算した。自分らは発車前に清算した。他にも運行中に2,3人車内清算の人がいたけど、30人近いグループでの運賃清算をした人がいた。茶封筒に現金を入れてた。皆さん同様なんだ~。また、電車内でロープウェイは運行停止している旨のアナウンスがあった。自分の周りの人達は驚いた様子もなく、既に知っていたのかもしれない。自分自身は、元々ロープウェイ利用する気はなかったので、メンテナンスか以前の雨の影響がちょっとあったのかな程度の理解。

 

電車の末尾の方に位置したこともあって、土合駅の下りホームに降りた中では先頭の方に近かった。内心「おぉっ」っと声に出したかも。薄暗い中でのトンネルの様子が結構感動もの。降りたのは、50人近かったように思う。写真撮影とかする人が結構いた。その間に、こちらは着替え。ただし、ズボンを脱いで、上着と一緒にリュックへ程度。ヒンヤリしてて気持ち良く、今回の中で一番冷たかったように思う。人が少なくなり、こちらもセルフとかを含めて撮影。

 

土合駅の下りホームは長いトンネルの中。そしてホームから駅舎までもトンネルになってて、その階段数が462と24。462の方は一直線で、下や上からずっと階段が見える。それを上ってまた少し階段があるというわけ。

 

ホームでの写真撮影の後に階段を上ったけど、そんなにきついとは思わなかった。もちろん駆け上がるのは避けたが、今回降りた人達を抜くこともなかった。皆さん、淡々と上ったようだ。また、駅舎が近づくと段々暑くなって、外に出たとたんにムッとする暑さ。最初、地下ではさすが群馬の外れで寒いわ~とも思ったけど、地下深度の影響の方が大のようだ。駅舎前でさっきの30人近いグループが記念撮影してたけど、バラけるのに時間かかりそうで、近くの人に撮影してもらって、GPSのルートオンにしてスタート。

 

元々考えてたのは西黒尾根経由で山頂(オキの耳)へ、帰りは天神尾根・田尻尾根のルート。西黒尾根で時間がかかったり、天候が悪化したらロープウェイを利用しようかな程度。ただし運行停止なので、時間によっては天神尾根・田尻尾根を駆け足にする覚悟だった。ウェアは、ファイントラックの1番のメッシュと2番の半袖、短めスパッツ。水は600ml*2、330ml、ハイドレーションに1リットル強。オニギリは4個購入したけど、電車内で1個食べて、3個持参する格好。ストックとサングラスは持参せず。(ほんとは早めに装備してても良かったけど)尾根に出てから手袋つけて熊鈴も。自撮り棒を持参したけど、使用せず。また、本来ゲーターを使った方が良かったけど、持参を忘れてしまった。(ゲーターはなくても、そう困りはしなかった。オニギリは1個だけを山で、帰りの駅舎で1つ、帰宅後に自宅で1つ。山ではミニ羊羹やきびだんごで済ませた。水はハイドレーションと330mlを飲み干して、600mlは少し消費した程度。登山口などの水場があったので、それで賄えた側面がある。)

 

 

土合駅→ロープウェイ乗り場までは、予想では地図で勾配がありそうな曲がりくねった道だしトンネル(半トンネルというか屋根付き道みたいなもの)もあり嫌だったけど、さほどでもなかった。走らずに早歩き程度にしたのと、車がほとんどいなかったのが良かったのかもしれない。ある意味拍子抜けというか幸先良さそうに思えたけど、、、、、。

 

ロープウェイの乗り場が見えて、天神尾根・田尻尾根の帰り時の登山口を確認しようとしたら、ロープが張られてる。 ??? 念のために係員みたいな人がいたから確認したら、田尻尾根の通行が不可になってた。「えっ」。それなら、そのこともアナウンスしてくれたら良かったのに~みたいな気分。まっそれはこちらの都合みたいなもんだけど、下りも鎖場の多い西黒尾根経由を使うかと思うと少し萎えてきた。他に西黒尾根から分岐する巌剛新道(がんごうしんどう)というルートもあるけど、全然ネットなどで下調べしてなくて未知数が多いので、今回はより安全策の西黒尾根のピストンとした。

 

 

ロープウェ乗り場を過ぎてゲートを通過すると、ビジターセンターというか登山情報センターがあり、そこの水を利用。ネットで書かれているイメージでは、ここで登山届けチェックなどを行うのかと思ったけど、特に人はいず。(時間帯や姿格好で声掛けするのかもしれない。)

 

土合駅であんだけ降りたんだから人を見かけても良いのにと思いながら進むと、向こうに数人。先のほうで追い抜くことになるのかなと思ったら、目の前に西黒尾根の登山口が飛び込んで来るように近づいてきた。そういえばと思い出した風景だったけど、あの人達は巌剛新道を使うのかな~とか、一ノ倉沢に行くにしては岩やさんの格好じゃないよな~とか思った。

 

西黒尾根は大きな石が多いし、最初の方でも自分の技量じゃ走れない。時々早歩きにする程度。また、案の定、左足が少しつりそうになる。つりそうなのが早過ぎじゃないの~と自問して、少しストレッチとかしたけどゼロにはならず。行動食休憩時に、万一と備えてた芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を利用した。前日からの懸念だったので、2,3包用意しとけば良かったかなと少し反省。

 

L字(実際は左右逆転)の木や大きな枯れ木での階段など、「にっぽん百名山」に出てきたシーンを思い出しながら進んだ。GPSでのオキの耳への到着予定時刻も安定というか変化が少なく、14時前には到着しそうで気分的に楽になった。林から稜線に出るところで、小休止。オニギリ食べて、手袋はめて、熊鈴装着。

 

それぞれの鎖場はたいしたことがない(と言いたい)けど、それがいくつもで、これでもかこれでもかといった感じ。また、支柱(アンカー)間が長い所が多いし蛇紋岩が滑りやすくて、鎖場や岩場の途中で作戦変更というか別方向に変えたりも少なくなかった。

 

稜線の休憩場(トマの耳とオキの耳が見えるところ)では、他の人に撮影してもらった。山頂ではガスが多くて、ある意味記念的な写真になった。感謝。なお、今回のルートでは、和気合い合いの人が多かった印象。向こうから話しかけてくる人も少なくなかった。もちろんムスッとした人もいたし、老齢で大丈夫かいな~みたいなコンビの人もいたけど。ただし後者の人達は、鎖場過ぎたら道譲ってくれてある意味許容範囲。和気合い合いは下りでもそうだったけど、それは後述。

 

登山地図で少し分かりにくかったのが、肩の小屋周辺。なぜかいくつもの道。「にっぽん百名山」に出てきたシーンに雪渓があったけど、この辺りとわかったら理解が進んだ。小屋へ行ったり天神尾根から山頂に向かうのに雪渓があって、迂回するために複数の道ができている。複数の道というよりも、ガレ場で道が不明瞭になってる感じ。「にっぽん百名山」での雪渓のシーンはガスのために、雪渓がずっと続く感じがあったけど、多分春とかなら小屋の前までかと思う。うかつな事はいえないけど、西黒尾根でここまで来れたら(来れる装備なら)雪渓は克服できそうな感じ。

 

トウモロコシ形状の道標の写真を撮ろうにも、ガス、、、。どきどきガスが薄くなるけど、道標はくっきりと見えないし、背景の山々は全く見えず。小休止程度で、トマの耳を目指した。トマの耳でもガスのまま。写真撮影したり、してあげて、オキの耳へ。

 

オキの耳への途中で、「ヘビ」。ギョッと驚き、撮影しようと思ったらさっと逃げられた。西黒尾根で何度も見かける蛇紋岩を、前から「蛇の紋って言うけど、、、」って思っていた。なんかヘビに関係するのか~とか思って、勝手に今回ヘビを見かけたからヘビも好きなのかもと思ってしまった。まっ、ヘビはたまたまだろうけど。蛇紋岩は、その紋のことよりも、今回は滑りやすくて四苦八苦したイメージの方が大。

 

オキの耳への稜線でも時々ガスが薄くなったけど、展望は良くない。写真撮影したり、撮影してもらった人と2,3事言葉を交わして、トマの耳方向に戻る事にした。天気予報で午後少し不安定になって、雨が降るかもとのことだったので、帰りを急ぐことにした。結果的には、時間は余裕だったし、帰宅後に調べたらオキの耳の少し先からの風情が結構面白くて先に進んでも良かったな~と少し心残りとなった。

 

トマの耳への最中で「ホソバヒナウスユキソウ」を見かけた。多分。日本のエーデルワイスとも呼ばれてる。2,3株咲いてた。季節を少し過ぎてて、そこ以外では見つからずに諦めてて見つかって、結構ラッキーだった。

 

トマの耳はさっと過ぎて、再度トウモロコシ形状の道標の写真を撮ろうと、そこで小休止状態。なかなかガスが晴れない。シャッターチャンスをうかがっていたら、オキの耳からの稜線で追い抜いたカップルが通り抜けて行った。「なかなか撮れませんね~」、こちらも「えぇ」。全然満足できる写真にはならなかったけど、天候の悪化を気にして、西黒尾根を下る事にした。

 

鎖場や岩場が多くて、走れはしない。しかも下りなので、鎖場などは注意して降りる事にした。鎖場では、結構早々にうつ伏せでの登る時の格好にした。

 

今回は短目で薄めのスパッツだったので、下りで尻もちをつくとスパッツが破けそうでゆっくり目にした。結構小柄の山やのお姉さんと同じくらいのスピードになって、鎖場などで時々先に行ってもらった。逆に、鎖場で前の人達を含めて待ってる時に、別ルートで降りられそうな時は、彼女に「あっちでも降りられそうですけど、、」と言って先に行ってもらった。2,3度遭遇する事になって、彼女が早そうなのにとか言うので、元々天神尾根経由のつもりだったので西黒尾根を急いで下ると岩にぶつかってスパッツが破けそうと説明した。なのでゆっくりにしてると。鎖場を先に行ったもらって、上でこちらが待ってたら、「支柱(アンカー)まで来ましたよ」とこちらに声を掛けてくれた。さすがといった感想。時々すごい山やさんを見るけど、今回の彼女もそのうちの1人かも。岩場を読んで、すっすっと行く。あと体が柔らかい。

 

稜線から林に入ってしばらくして彼女を抜いた。再度抜かれたら、登山は専門にやってたのかとかちょっと聞こうかと思ったけど、結局抜かれることはなくて聞けずじまいとなった。

 

林内で、「あれっ降ったかな?」と思うくらいのパラパラ雨はあったけど、幸い雨らしい雨にも遭遇しなかったし、雷も気になるような響きの時はなかった。後で思えば、林内はさほど休憩を取らずに時々走り。酷い筋肉痛も出てこなくて、意外な気がしたけど、鎖場などでの休憩のためだろう。

 

さすがに登山道入口では、しばらくゼエゼエだったけど、登山口の少し上と登山情報センターで冷たい水を利用したためか、結構すぐに回復した。登山情報センターでは靴の泥掃除も行えた。ブラシが、柄が長いのと短いのの2つだったと思う。回復したと言っても、暑くて土合駅方向へは歩きか早歩き程度にした。予定というか帰路での最終の電車には余裕で間に合うのが分かってたけど、うまくすると1本前の電車に乗れるかもとの思いはあった。(後で思えば、ちゃんと1本前の電車の時刻を押さえておくべきだったけど。)

 

田尻尾根との分岐の箇所が近づくと、上から降りてくる人達がいた。行きでは通行止めだったので?? 気になって、通れたんですかと聞いたら、渡渉する所はあったけどとのこと。ただし、そのカップル以外に係り風の人がいて、なんか紙切れでやり取りしてた。一瞬救助されたのかなと思ったけど、その人が「いや、通行止めです」とも言わなかったので??

 

西黒尾根での小柄の山やのお姉さんにしろ、そのカップルにしろ、なんか今日は良い感じの人が多かったな~との印象。ロープウェイが運休だし、そこそこの高さの山だからだろうか。ちょっとした連帯感みたいなのがあるのかもしれない。

 

途中の慰霊碑の所では、全体を写せる所がないか少し探してパシャ、そして黙祷。

 

途中でラフティングなどのロッジ。でもそこから出てきて車方向に向かう人達が?? くわえタバコが1,2人で、歩き方が、、、。日焼けが良いとは言わないけど、運動系にしては青白いイメージ。ついさっき登山の人達のことを思ってたけど、急に様変わりしたように思えた。ラフティングなどの利用だったかまでは分からないけど、自分の中のイメージがちょっと変わった。

 

16時ちょっと過ぎに土合駅到着。行きでは大勢のグループがいたので、再度セルフか何かで撮影しようと思ったら、今度は地元の?高校生数人が入口辺りに座ってる。後で良いやと駅舎へ。(ただし、その後も三々五々入口辺りに人がいて、結局駅前でのセルフ撮影はならず。)

 

駅舎で時刻表を見たら、上りは15時34分のが既に出て、次は18時19分。2時間以上も待つことになる。がーーん。本数が少ない事の意識はあったけど、15時発の時刻をちゃんとメモっておらず、少し反省。ただし、かといって今回のルートで30分短縮するのは、自分の体力では相当無理がある。

 

早めに帰宅するには一旦下りを使って新幹線利用とか考えられはするだろうけど、自分の今回は2時間待つことにした。駅舎でオニギリ食べたり、水や自販機でのジュースを飲んだり、、、。他に簡易的に着替えたり、駅車内をぶらぶら見物したりした。そうこうしてると、少し体力回復した気にもなったので、もう一度下りホームへ行き、SNS投稿もしようと携帯で撮影もした。朝よりも冷たさを感じなかったけど、地上の空気が流れ込んできたせいかもしれない。

 

駅舎に戻る途中で、急にガス発生。最初は何でかなと思ったけど、多分人工雲みたいな現象。電車の通過で気圧が変化、それでちょうど雲になったんだと思う。なんか、子供向けの科学番組での面白シーンに使えそう。なお、ガス発生時を撮影したのに、保存を忘れてたようで、駅舎に戻って、それもSNSに投稿しようとしたら保存してないと判明して苦笑い。ただし、別の電車の通過があったように思うけど、その時はガスは発生せず。電車のスピードや(流れ込む?)外気温なども関係するのかもしれない。

 

まだまだ時間があると、トイレも大の方に入ってみたり、来訪記念ノートなるものがあったのでぱらぱら見たり、、。

 

椅子に腰掛けて、ぼーっとしてたら、登山届けの所に人がいてガサゴソしてる。登山姿でもないし、いたずらかと思ったら、登山届けをバッグに入れてた。結構何枚も。係りの人だったんだけど、普通の格好の若い子。今まで2,3回程度だけど、登山届けの係りの人を見たことがあったけど、こんなに若い人は初めてだった。そう言えばと、そこのところに行って、記念を兼ねて登山届け用紙を拝借。それなりに厚くて、やはりミシン目が入ってた。

 

上りの電車の時間が近づいて、土合駅の乗車証明書発行機のボタンを押して(キップくらいの大きさの)証明書を入手、上りホームに向かった。既に数人が駅のホームにいた。ヒグラシとかが鳴いてたけど、時間や北の方に来た割には暑い。谷川岳自体も見えないし、感慨に浸るというよりも淡々と電車を待つ感じ。しかもホームには、リュックのようなものに腰を下ろしてる(悪い意味での)山やの姐御風の女性。その周りに同じグループらしき男性がいたけど、片方はホームに直に腰を下ろしてストレッチもどき。これから電車に乗るのにね~なんて思っちゃった。山では岩の上とかに座るんだからと言われそうだけど、そこはスイッチしなけりゃ。そこそこ装備なんだけど、自分的には近寄りたくない登山者タイプに思えた。

 

んで、向こうへは行きたくないな~と思って、周りの風景を眺めたりしてたけど、時間を過ぎても電車が来ない。10分とか15分とか過ぎてる。近くの人がスマホを操作しだしたので「事故ですかね~」とか会話しだしたら、電車が見えてきた。車内はひんやりして温度差のせいかガラスも曇ってたけど、そんなのを考える余裕もなく、次の水上での乗換えを携帯経由で検索。ほぼ水上からの連絡電車には間に合わなさそうに思えてきた。連絡を逃したら、どっかで宿泊せざる終えない。つまり、土合駅18時19分の電車って、自分にとっては終電。今日最大のピンチ発生。(ちなみに、土合駅発の上り自体が18時19分でおしまい。)

 

水上に向かう途中で、水上からの連絡電車の発車時刻が過ぎてしまった。「あ~あっ」と思わず洩らしてしまうような状況、、、、。ところが、水上に近づくにつれ、車内アナウンスで到着を待ってからの発車するとのこと。いや~嬉しかった。車掌さんは女性で、女神に思えたし、降りる時に感謝の意を表したかったくらい。で、到着して、連絡階段を駆け上って、接続電車に乗り込んだ。今日一日のうちで、一番息切れした時間帯^.^;。(帰りの途中で、「ありがとうJR」とTwitterでつぶやいた。)

 

我々は駆け足だったけど、そう急げない人もいたのか、しばらく待ってから発車した。席に座れて周りを見たら、土合駅のホームで声を掛けた人が隣にいた。4人席だったので、「良いですか?」と聞いてそちらに移った。

 

どうも似た感じの人に出会ったように思うので、西黒尾根で朝に会話した人かと思ってその旨聞いたら違うと。その直後、オキの耳の山頂で写真取ってくれた人とお互い判明した。山頂でのウェアと全然違うので、お互いにすぐには思い出せなかったのだ。山頂では交通の便の話になって、彼が「ロープウェイから水上へのバスがあるように言ったけど、そっちも早く終了でしたね」とか言ってくれた。お互い、電車の遅延は相当気にしてた。また、どうやらロープウェイの土台が豪雨で危なくなった所があるようで、登山道から少し見えたと言ってた。

 

その後は、山の話など。彼は1年に百名山のうちの10座程度を登頂して、今30とか40座くらいだったと思う。奥尻岳とか大台ケ原の話になって、こちらも多少耳かじりな部分で気になったことを聞いてみた。ちなみに登頂記念(証拠?)はバッジにしてて、それは欠かさず購入していると。

 

その後は、段々交通の便などが悪い山が残っていくとか、熊避けの話やグレートトラバースの話など色々。富士山は登るんじゃなくて眺める山だよね~とか、屋久島のガイドさんの”ガラ”の事や丹沢の話などもお互いにした。丹沢山には登ったというので、どうせなら蛭ヶ岳へもどうぞと観光協会もどきで勧誘^.^;。大倉からのバスが20時台とか遅くまでやってると知らなかったようで、ちゃんと伝えた。

 

彼もそうだったけど、谷川岳は2度3度と登る山じゃないかもと言ってた。山の風格云々ではなくて、彼は埼玉だったと思うけど、やはり交通の便。車ならと言われそうだけど、百名山達成とか青春キップ利用前提らしいので、単に交通の便ということでもない。 自分も多少そうで、横浜近辺から始発と終電近くというのは少し辛い。土合辺りに小さな温泉施設でもあれば印象が違うんだけど、、、、。

 

帰りの電車での楽しいひと時だった。彼も含めて、前にも書いたけど今回の谷川岳登山では登山での良い人にめぐり合った感が結構高い。

 

彼は途中で下車して、自分は高崎駅まで行って、そこで乗り換え。ところが高崎駅で、ちょっとしたとんでもないことをしてしまった。基本的に遅延もあって乗り換え時間が短い。で、到着して急いで階段を駆け上がって行き先案内を見てみたら、さっき到着したホーム。急いで駆け下りたけど、既に発車してた、、、。多少言い訳すると、行きの時は別ホームだった。また、乗換えならドアが開いてるイメージなのに、ドアが閉まってた。上野東京ラインと言っても、自分の感覚ではほぼ東海道線。自動開閉と思い込んでしまった。(どこからボタン開閉になったかちゃんと覚えてないけど、高崎から数駅程度はボタン式。)

 

次の上野東京ラインの電車は別のホームだったので、もう一度階段登って、トイレ入って、入線したら乗り込んだ。結構がらがら。座れた。ただし、行きではそうでもなかったけど、途中から体がむずむず。エコノミーシンドローム(旅行者血栓症)を思い浮かべたくらい。土合の駅舎や高崎駅で、もっとストレッチやっておくべきだったかとか思いながら、時々マッサージした。

 

 

気になってた事項で残ってたのが、どうやってJRを降りるんだろうと言う事。土合駅では”乗車証明書”。横浜駅について、改札脇の駅係員の所へ。行きの車両内でPasmo清算できたので、横浜駅でも出来るか聞いたらOKと言われた。端末操作して、「新幹線乗ってないですね」と聞かれて、それで清算完了。ある意味便利。(新幹線の件は気になったけど、深く考えない事にした。)

 

最寄り駅で降りて、自宅近くでチャンポン+生ビールにして、まっ祝杯。注ぎ方のせいもあったように思うけど、なんか達成感の割にビールが美味しくなかった、、、。でも、これで念願の谷川岳達成。次はどこにしようか検討する事にする。

 

 

距離は14.5kmとしておく。GPSログの間違いじゃないかと思ったけど、岩場と鎖場のせいなんだろう。超簡単だけど、コースタイムは以下。

 

10:24 土合駅スタート

13:35-39 オキの耳

16:05 土合駅

 

 

追記:数日後「ヤマノススメ」の谷川岳編を再生。土合駅の様子もアニメにあって、色々比較してみた。トンネル内の水はアニメほど綺麗じゃなかったけど、まっ許容範囲。アニメじゃ土合駅で自動でドアが開いたけど、手動であけたはず。便や車両によるのかもしれないけど、大抵手動のような感じだった。

 

土合駅からロープウェイまでのシーンでお地蔵さんが登場した。自分は気がつかず、少し残念。またリフト乗り場からトマの耳で天満宮のシーンがあった。当たり前だけど”天神平”で、どうやら天神様(≒天満宮菅原道真)とゆかりがあるんだろう。以前もアニメを見てたはずなのに、その天満宮の文字に思いをはせなくて少し反省。

 

ヤマノススメでの肩の小屋のご主人がほっかむり(バンダナかぶり?)してたけど、NHKの「にっぽん百名山」での実主人もそうだった。ある意味、そこまで写実的にしてるんだ~みたいな世界。

 

他に色々調べると、オキの耳の先にも鳥居があって、そこからの風情がなかなか良い。また、あの近辺で馬蹄形のコースがあり、トレランを含む山行記があったり、アドベンチャーレースチームのイーストウインドのメンバーの利用しているなどの記事が見つかった。

 

土合駅の周りに宿があり、素泊まり的なことが可能なところもあるようだ。宿泊で土合駅を利用したとの山行記も少なくない。

 

映画「クライマーズ・ハイ」の冒頭のシーンで、土合駅のホームからの長いトンネルが出たらしい。「クライマーズ・ハイ」はBSでだったかちらっと見た程度だったけど、気がつかなかった。次回放送でもあれば気にしておこうと思う。

 

そんなのなどを目にしたら、馬蹄形は無理としても、天神尾根・田尻尾根や一ノ倉沢をちらっと眺めながらの巌剛新道(がんごうしんどう)の踏破も考えてみたくなった。まっ追々になるだろうけど、、、。

 

 

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